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スポーツイラストレーター宮内大樹 HIROKI MIYAUCHI Vol.3「心を動かすイラストの描き方」

SNSをきっかけに大きく人生が変わったスポーツイラストレーターがいる。「hiroki.38」こと宮内大樹さんだ。
宮内さんがサッカー選手をテーマに描いたイラストをInstagramに投稿し始めたのは2014年だった。
サッカー日本代表の香川真司がSNSのアイコンにするなど、本人の予想を遥かに超える反響につながっていく。
「SmartSportsNews」の独占インタビューを3回に分けてお届けする。

ポスターを作っている感覚

――宮内さんのイラストを見ているとユニークかつ独創的なアイデアに驚かされます。どうやって思いつくのでしょうか?

もともとデザインをやってきたので、いくつかのキーワードを組み合わせていくような作り方をしています。この選手を描こうと決めたら、どんな特徴があるかなと思い浮かべる。例えば「スタミナがある選手」というイメージだとしたら下半身をエンジンにするとか。「切れ味鋭いドリブル」が持ち味だったとしたら剣を持たせるとか。シュートを止めまくるGKだったら体から何本も手が生えているとか。本当にパズルゲーム的な感覚です。

――1枚を描くのにかかる時間は?

「これとこれをテーマに描こう」というのは決めてから描き始めます。描きながらからどんな構図にしようかなというのを考えていく。そこのイメージがサッと決まれば、僕のタッチはシンプルなので、だいたい30分から1時間ぐらいでしょうか。

――えぇ、そうなんですか!

はい。

――どんな時にアイデアが出てくることが多いんですか?

お仕事以外のイラストに関しては思いついた時に描くことがほとんどです。完全な夜型生活をしているので、朝方の3、4時ぐらいに仕事が終わって、イラストを描いてから仕事部屋を出るのがルーティーンになっています。あるいは、通常の仕事が煮詰まっている時は気分転換のためにサッカーのイラストを描くことも。お昼にアップされている時は、仕事が煮詰まっていたんだなと思ってもらえたら(笑)。

――顔はどのぐらい似せようと思っていますか?

本音を言うと、顔が似ているかどうかにはあまりこだわっていません。それよりもアイデアとか構図のほうを見てもらいたいという気持ちが強いです。ただ、描いた本人からリアクションをもらったり、アイコンにしてくれたりすることもあるので、顔も似せなきゃいけないのかなとプレッシャーを感じています(笑)。

――今までに描いた中で気に入っている作品は?

ピルロがユベントスにいた時に、ユベントスの柄をピアノの鍵盤に見立てたものがあって、それはピルロの“マエストロ”というイメージと、ユベントスのチームカラーをうまくマッチできたかなという感覚はあります。あとは初期の頃に描いたロナウジーニョと孔雀を組み合わせたものも気に入っています。自分の中にあるイメージがうまく落とし込めた時は描いていて楽しいです。

――宮内さんがサッカーのイラストを描く上でのポリシーは?

一貫しているのはリスペクトを持つこと。見た目をイジるとか、選手をディスるようなものは描かないようにしています。1個1個、ポスターを作っているような感覚なんです。ポスターである限りはネガティブなことは不要ですし、ポジティブであるべきだと思っています。その柱だけはブレないようにしているから、統一感が出ているのかもしれません。

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