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「クセが強すぎる」 田村尚之のアドレスは、すでにテークバックが始まっている!?【シニアの飛ばしテク】 | ゴルフのポータルサイトALBA.Net

アドレスでは手元が体の真ん中よりも右にある、極端なハンドレイトで構えている(撮影:岩本芳弘)

手元が体の中心よりも右にある極端なハンドレイトに構え、カカト体重で打ち、カラダをネジらない、などなど、一風変わったスイングながら、シニアツアーで活躍を続けている田村尚之。長くトップアマとして活躍し、49歳でプロ転向と経歴のほうもかなり変わっている。いよいよ4月7日に開幕する国内シニアツアーを前に、今季も活躍が期待される田村のスイングを、プロコーチの石井忍に解説してもらおう。
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トップに行く前に左へ踏み込む! 左ツマ先の“ピョコン”に注目【連続写真】

はっきり言って田村さんはクセが強い。でもスイング自体は非常に理にかなっていると思います。

アドレスは異質に見えるかもしれませんが、ちょっとヘッドを遅らせて上げる藤田さいきさんのテークバックにそっくり。田村さんはテークバックの形をアドレスの時点でやっているわけです。

そしてフェースを閉じたまま外に上げていくのですが、この動きは米ツアーの飛ばし屋、マシュー・ウルフです。後ろからスイングを見ると、田村さんもウルフも縄跳びの後ろ跳びをするようにヘッドが動くので、自然とインサイドからクラブが下りてきます。アドレスやバックスイングはかなり特徴的だったのに、ダウインスイングに入ると普通のスイングに見えますから。

同じフェースを閉じたままシャットに上げるのでも、インサイドかアウトサイドかでまったく力の使い方は変わってきます。小田孔明さんのようにシャット“インサイド”に上げるタイプはパワーがないと飛ばせませんが、田村さんのようにシャット“アウトサイド”に上げると、シャフトにトルクがかかって飛距離が出る。もちろん、上げる軌道と下ろす軌道を同じ通り道にしたほうが曲がりませんが、田村さんのクラブの使い方には“旨味”があるのです。

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