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今だから明かす“直ドラ競演”の裏話 岩井千怜は初挑戦も「逆にチャンス」、明愛は邪心「乗るんじゃない…」

新宿高島屋でのマスターバニーエディションのトークショーに出演した岩井明愛(左)と千怜(撮影:ALBA)

岩井明愛・千怜の二人はクリスマスイブの24日、新宿高島屋で行われたマスターバニーエディションのトークショーに出演。そこでは記録にも記憶にも残った歴史的プレーの“裏話”が明かされた。

山下美夢有を加えた3人が、5月「RKB×三井松島レディス」で三つ巴のプレーオフ(18番パー5)にもつれ込んだ。ツアー史上初となる“双子プレーオフ”になったが、それだけではなく、2ホール目の2打目では明愛と千怜がともに直ドラで競演。ギャラリーを沸かせ、これはJLPGAアワードのメディア賞『ベストショット』部門でダブル受賞も飾った。

「いままでにないくらいたくさんのファンの方が来てくださった。すごく興奮した。夢のような舞台でした」(千怜)と回顧するシーン。まずドライバーを握ったのは明愛の方だった。「ファンの皆さんが盛り上がってくれるなら、あとは攻めたい気持ちもあった」とグリーン手前まで運んだ。

一方、千怜は直ドラはほぼ皆無の状態だった。「実はプレーオフがほぼ初めて。やったことがないけれど、明愛が打ったのを見て、わたしも頑張ろう」と大事な場面で勝負に出た。「(明愛の直ドラが)あまり当たりが良くないのは知っていたので、逆にチャンスと思っていました(笑)。見せてやる、って」とドライバーを抜いた。

これを見ていた明愛は「まさか千怜がやると思わなくて」と、少し度肝を抜かれたという。「初めてくらいだったから当たるはずないと思っていたけれど、めちゃくちゃいい球だった。心の中では『(グリーンに)乗るんじゃない、乗るんじゃない…』と。悪いですけどね(笑)」。結局、千怜が明愛よりもグリーンに近い位置までボールを飛ばし、そのまま優勝をかっさらった。

「ほんっとにうれしかったです。明愛に負けたくないという気持ちが強かった。勝ててよかったという安心感もありました」と喜ぶ千怜に、悔しがる明愛。劇的なエンディングを迎えた記憶に残る大会だが、その裏話にはファンも驚きと大爆笑に包まれた。

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