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地元初Vというドラマを演じるか? 山内日菜子が初の最終日最終組「楽しんだ結果、優勝を」

地元応援団の声も力に。山内日菜子が笑顔の地元Vへ挑む。(撮影:福田文平)

<アクサレディスゴルフトーナメント in MIYAZAKI 2日目◇25日◇UMKカントリークラブ(宮崎県)◇6565ヤード・パー72>

地元・宮崎県でのツアー初優勝が現実味を帯びてきた。首位からスタートした山内日菜子は2日目も「69」と伸ばし、トータル8アンダーの2位タイと上位をキープ。首位の川崎春花に1打差で食らいつく一日を終え、「(自己評価は)80点くらいです」と笑みもこぼれる。

初めて首位でラウンドを終えて迎えた2日目だったが、「スタート前は緊張したけど、スタートしてしまったらやるしかない状況なので、意外と緊張はしなかったです」。すると1番パー5からバーディがくる、最高の滑り出しに。「不安なくプレーできたし、最初にバーディが来てくれて自然と自信につながっていると思います」と冷静に歩みを進めることができた。

プロ8年目の26歳は、ここまでレギュラーツアーと下部のステップ・アップ・ツアーを行き来する生活が大半だった。その下部ツアーでは2017年に「Hanasaka Ladies Yanmar Golf Tournament」を制しているが、レギュラーツアーは未勝利で、最終日最終組も初めての経験となる。

だが推薦で出場を果たした今週、大きなチャンスが到来した。「周りを見ると知ってる顔がたくさんあるので、心強いですね」と“ホームアドバンテージ”も感じられる。緊張の最終日を迎えることになるが、「楽しむことを優先に考えて。体が動かなくなって打てなくなるのが一番悔しいことなので」とノビノビとプレーすることを心がける。

応援はもちろんだが、車で20分ほどの自宅から通い、小学生時代から何度も回ったコースと“地の利”を生かしたい。「本当に最終組を楽しめたらいいなと思います。楽しんだ結果、優勝がついてきてくれたらうれしいです」。開幕時のQTランキングは181位で、これがレギュラーツアーの今季初戦。“下剋上”ともいえるツアー初優勝が地元Vというドラマの完成に期待がかかる。(文・間宮輝憲)

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