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藤田寛之が23年シーズンをスタート 今季は「海外シニアメジャーで頑張りたい」

まだまだ挑戦を続ける藤田寛之(撮影:ALBA)

<岐阜オープンクラシック2023 初日◇25日◇各務原カントリー倶楽部(岐阜県)◇6823ヤード・パー72>

岐阜県・各務原カントリークラブで開催されている「岐阜オープンクラシック」にベテランの藤田寛之が出場。初日は雨のラウンドとなり、1オーバーの58位と苦しいスタートとなったが、シニア枠で予選通過を果たした。ラウンドの振り返りとともに、今季ツアーでの目標を語ってもらった。

「今日は前半に苦しみました。ショット自体が悪くなかったですが、ライに苦しんだりして、傾斜からのショットをミスしたりして苦労しました。なんとか最後にバーディを取って持ち直しましたが…」
 
ツアー開幕前に行われる貴重な実戦の場ともいえる本大会。30年以上この大会に出場していると語り、貴重な実戦を積んで、少しずつプレーの感覚を戻している。
 
最近、藤田が取り組んでいるテーマは、持ち球のフェードの精度を上げること。フェードを打ちたいと思って取り組んできたが、この3年意図した弾道が打てていないという。「フェードを狙っているのに、フックしてしまいます。いろいろスイングに取り組んでいるなかで、いじっているうちにいろいろなところに入り込んだり、出たりしている感じですね。3年間それを課題にずっと取り組んでいますね」
 
今年で54歳を迎える藤田は、今季は様々なツアーに出場する予定だ。これだけのツアーに出場するプロも珍しいだろう。「シニアツアー、下部ツアー、海外シニアメジャーと全部出るつもりなので、忙しいですが、出られる試合はすべて頑張って出たいですね。昨年後半にレギュラーに出るのをやめてシニアツアーに出たのも、海外のシニアメジャーに出るために頑張りましたから」
 
今季は「全米シニアプロ選手権」、「全米シニアオープン」、「全英シニアオープン」の3つに出場する予定。「海外メジャーは、簡単に勝つとか言える試合じゃないです。レギュラーツアーでも海外のメジャーに出ることでいろいろな刺激を受け取ってきたので、またシニアでそういう舞台に行けるという喜びを感じていますね。いろいろな刺激を受けたいです」。
 
43歳にして初めて賞金王に輝き、“中年の星”と叫ばれた藤田。今度はシニアメジャーで活躍する姿を見てみたいところだ。(文・加藤雄一郎)

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