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上田桃子“幻の首位” 最終日中止でV逸に「しょうがないですね…」

上田桃子の首位が中止によって“幻”に。「しょうがないですね…」(撮影:福田文平)

<ニトリレディス 最終日◇27日◇小樽カントリー倶楽部(北海道)◇6695ヤード・パー72>

初日から順延が重なり、タフなコンディションとなった小樽決戦。最終日は悪天候を予測して、午前6時30分から競技を開始し、問題なく進行しているように思われた。だが、空が明るいなか雷が鳴り、午後0時16分に雷雲接近で中止。しばらくすると大雨が降り始め、天候の回復が見込めず、午後1時に競技中止が決定した。

これにより、第3ラウンド終了時点の成績が最終結果になることが決定。首位に立っていた菊地絵理香、岩井明愛、申ジエ(韓国)の3人がプレーオフを行い、菊地が今季初勝利を地元でつかんだ。

1打差の4位タイから最終日をスタートした上田桃子は、前半で4つ伸ばして首位に並んでいた。だが、バックナインに入った直後に中断、そして中止が決定。今季初優勝、通算17勝目がかかっていたが、それはノーゲームによって“幻”に終わった。「やりたかったです。でも、こればかりはどうしようもできないので、しょうがないですね」と受け止めた。

午後組で回った初日にも、5ホールを消化しての翌日順延を経験した。「初日も急にガラっと(天気が)変わったので、(最終日も)そういう風にはなりそうだなとは思っていましたけど、ここまでとは思っていなかったです」。雷や雨による中断は覚悟していたが、気まぐれな天候の急変には、ただ驚くしかない。

上田にとっての次戦は2週後の「日本女子プロゴルフ選手権コニカミノルタ杯」。“悲願”のメジャー初優勝に向けて「いい準備をしたい。関東は暑いみたいなので、体を整えて、調子を落とさないように」と大一番を見据えた。

同じく1打差を追いかける立場だった北海道出身の内田ことこも、2つ伸ばして優勝争いに絡んでいたが、無念にも回りきることができなかった。「いい感じに回れていたので、やりたかったなという気持ちは大きいですね」と肩を落とした。その悔しさは“地元”だからこそ一層強まる。

来週の「ゴルフ5レディス」は北海道開催とあって、そこで“リベンジ”を果たしたいところ。「頑張ります」とひと言残して、帰路についた。

ホステスプロとして臨んだ佐藤心結は、第1ラウンドで72位と出遅れたが、第2ラウンドで「66」を叩き出して上位争いに加わった。史上最大の“まくりV”も目指したが、4つのバーディ(2ボギー)とコツコツと伸ばしていたところで競技が取りやめに。「すごい残念。もうちょっと上に行きたい気持ちがあったので、悔しいですね」と心境を話した。

それでも、トップ10入り(9位タイ)を果たし、ホステスプロとしては最上位でフィニッシュ。「優勝できなかった悔しさもあるので、そこはまた次回、結果で恩返しできるように頑張ります」と意気込み、雷がまだ鳴り響くなかコースを後にした。

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