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「自分は幸せだな」 原英莉花が3年ぶり日本一 腰の手術から復帰8戦目でメジャーV3達成

3年ぶり2度目の日本一に輝いた原英莉花(撮影:佐々木啓)

<日本女子オープン 最終日◇1日◇芦原ゴルフクラブ 海コース(福井県)◇6528ヤード・パー72>

昨年、今年と未勝利だった原英莉花が大仕事をやってのけた。首位から出た最終日は菊地絵理香との一騎打ちとなり、前半を終えて2打リード。後半に入るとパーが続いたが、15番パー5でバーディを奪い3打差と突き放し、逃げ切った。2020年大会に続くナショナルオープン2勝目を飾った。

「いや~、ホントにうれしい気持ちでいっぱいです」とホールアウト後のインタビューでは笑顔いっぱいで喜びを語った。ここ数年は腰の痛みに悩まされていたが、今年の5月にヘルニア摘出手術を受け、8月にカムバック。復帰8試合目で栄冠をつかんだ。「たくさんの方に応援していただけて、自分は幸せだなと思います。ありがとうございます」とファンへの感謝も述べた。

原にとっては20年の本大会、「JLPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ」に続くメジャー3勝目。「気持ちを強く、メジャーを取りたいとずっと思ってプレーしているので、それが良かったのかなと思います」と勝利を振り返った。ツアー勝利は21年11月の「大王製紙エリエールレディス」以来となる通算5勝目。今月はこのあと来季の米国女子ツアーの出場権を争う予選会の2次も控える。ナショナルオープンのタイトルを持って、勢いに乗って米国入りできそうだ。

「どん底を経験して、常に何事も前向きに捉えられるようになりましたし、寝ているより予選落ちでも戦っている方がかっこいいんじゃないかと思って、前向きにプレーしていたのが、一日一日につながったのかなと思います」。苦しかった時間を乗り越えてつかんだ栄光。涙はなく、終始笑顔のインタビューとなった。

メジャー3勝以上は国内女子ツアー史上18人目。本大会の複数回優勝は昨年の勝みなみに続き12人目となった。なお、これで19年の畑岡奈紗から5年連続で1998年度生まれの黄金世代が大会を制覇した。21、22年は勝が連覇。18年を除けば、16、17年の畑岡連覇から数えて8年で7勝と黄金世代が気を吐いている。

「自分を信じて技術を磨いていって、目の前のコースと一歩一歩戦っていきたいなと思います」と今後の目標を語った今年の女子ゴルファー日本一。完全復活を遂げる、圧巻のゴルフだった。

【日本女子オープン複数回優勝者】
・8回
樋口久子(1968~71、74、76、77、80)
・3回
ト阿玉(1983、86、91年)
畑岡奈紗(2016、17、19年)※16年はアマチュア
・2回
吉川なよ子(1979、87年)
大迫たつ子(1981、84年)
日蔭温子(1982、92年)
森口祐子(1985、90年)
岡本綾子(1993、97年)
服部道子(1994、2003年)
宮里美香(2010、13年)
原英莉花(2020、23年)
勝みなみ(2021、22年)

※メジャー3勝以上は18人目

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