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美容室もネイルも断つ青木瀬令奈が『69』で3位 久々トップ5入りも悲願V逃し「悔しいです」

終盤の3連続バーディで3位タイに入った青木瀬令奈(撮影:佐々木啓)

<日本女子オープン 最終日◇1日◇芦原ゴルフクラブ 海コース(福井県)◇6528ヤード・パー72>

首位と6打差の5位タイから出た青木瀬令奈が6バーディ・3ボギーの「69」をマークしてトータル8アンダー・3位タイに食い込んだ。4位だった今年5月の「RKB×三井松島レディス」以来のトップ5入りにも、悲願のメジャー制覇を逃して悔しさをにじませた。

「いや~、悔しいです。悔しい」。上位フィニッシュにも納得できなかった。通算4勝目を挙げた3月の「Tポイント×ENEOSゴルフトーナメント」では残り13ホールで8打差を逆転しただけに、あきらめる気持ちはない。スタート前は「前半で5つ伸ばさないと上にプレッシャーをかけられない」とロケットスタートを目論んでいた。

想定通り1番2番で連続バーディ。しかし、前日4パットのダブルボギーを喫した3番パー3でこの日も3パットのボギー。5番パー5で3打目を50センチに寄せてバーディを奪うも、続く6番でボギーと足踏みが続いた。

7番パー3ではグリーン左サイドのがけ下に落としたがロブショットで1メートルに寄せてパーセーブ。8番パー4では、右カラーから5メートルのパーパットをねじ込んでしのいだ。

青木らしい粘りのゴルフが後半に実る。「8番のパッティングがいいイメージだった」と13番から6メートル、7メートル、10メートルを沈めて3連続バーディでリーダーボードを駆け上がった。

「今日だけでなく4日間のうち、1打ずつ減らしていきたいですし、4パットや3パットもあります…」。悲願のメジャータイトルを逃したものの、5月以来のトップ5入りには手応えもある。「(日本女子プロゴルフ)選手権あたりから失いかけていた強い気持ちを持つというものを(大西翔太)コーチと再確認して、その辺が最近ちょっとずつ身になってきた部分もある」と強い気持ちの大切さを感じた。

2021年5月から美容室やネイルサロン、大好きな宝塚鑑賞を断ってゴルフに時間を費やしている。昨季はメルセデス・ランキング(MR)11位とキャリアハイの成績を残し、今季はそれを上回る成績を狙ってスタートした。前週のMR23位から、今週を終えて18位に浮上。残り8試合でまだまだ上を目指す。「5勝目を挙げたら美容室もネイルも全部解禁します。年内に確実に解禁しないと」。悲願の公式戦も、もう1試合残っている。

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