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「骨まで温まった!」 勝みなみ、温泉堪能で5カ月ぶり日本戦へ気合

勝みなみが約5カ月ぶりに日本ツアーへ出場する(撮影:上山敬太)

<CAT Ladies 事前情報◇17日◇大箱根カントリークラブ(神奈川県)◇6638ヤード・パー72>

今季から米ツアーを主戦場とする勝みなみが5カ月ぶりに国内ツアーへ出場する。先週はイングランドで海外メジャー「AIG女子オープン」(全英)に出場。さらに来週はカナダで米女子ツアー「CPKC女子オープン」に出場する。長時間のフライトを繰り返す厳しい日程をあえて選んだ理由は、箱根の温泉だった。

昨年まで国内ツアーでプレーしていた時から、楽しみにしていたのがこの試合。大好きな温泉で疲れを癒せるのが、その理由だ。宿は毎年違うそうだが、今年もすでに温泉を堪能。「昨日は20分ぐらい浸かって、骨まで温まった気がします(笑)」。

長い時には1時間近く、湯に浸かっているという。米ツアー転戦中は湯船に浸かる機会もなく、シャワーばかり。今大会出場を決めた理由のうち温泉が占めるウエートを問われると「50%ぐらいですかね。温泉が真ん中にあって、他の理由がぽつぽつある感じで」と笑みを浮かべた。

地元・鹿児島も温泉が有名。ウソか誠か「銭湯はどこに行っても温泉です」。続けて地元の温泉でのエピソードも明かした。「最近だと坂元温泉っていうところに行ったんですけど、シャワーが1個調子が悪いみたいで、おばちゃんが『隣を使いな』って教えてくれました。ミストサウナがあって、そこでもずっとおばちゃんたちの話を聞いていました」。温泉場のそんな空気も勝の疲れを癒してくれているのだろう。

移動は間違いなくハードだが「今週、欧州で試合(米欧共催の『ISPS HANDAワールド招待』)に出ていたとしても、あまり変わらないかな。どこででも寝られるので、そこは強味かなと思っています」。また、今週を休養に充てたケースも想定した。「2週間休めるならいいんですけど、1週間だと体がなまって中途半端。それなら気を引き締めたまま、また向こうに行く方がいい」。温泉以外の残る50%ではしっかり、今後のツアーを戦うためのスケジュールを考えている。

グリーンの硬さやスピードなど、久々の日本の試合で感覚が合っていない部分はあるが「向こうではすごく経費が掛かっているので、少しでも上位に行って、たくさんかお金をもらって帰りたいなと思います」。このあたりは勝らしい本音トーク。優勝争いを演じ、米ツアーでの成長を日本のファンの前でしっかり披露するつもりだ。(文・田中宏治)

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