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しなやかな振り心地。三菱ケミカル『ディアマナGT』、9月上旬デビュー

三菱ケミカル『ディアマナGT』(44,000円、9月上旬発売)

4日、[ディアマナ]()GT』(税込44,000円)で、9月上旬から発売される。

「クラブトレンドを踏まえ進化を続けるDiamana第5世代の3作目として、よりダウンスイング時の加速感を向上させた『GT』が新登場。先端の強靭さでヘッドのブレを低減する特徴をいかしながら、手元剛性も高めることで中間部のしなりをより感じやすくする【剛性分布の最適化】に着目しました。安定性の高さから思い通りの弾道を描きながらも、スピーディーなしなり戻りでオートマチックに振り抜ける最新設計です。

今作でも第5世代の共通コンセプトである重量・バット径の最適化を実現。あらゆるスペックでも一貫したフィーリング・性能を体感することができるため、精密で的確なフィッティングを可能とします。シャープな印象を与えるIP仕上げのシルバーグラデーションに加え、メインロゴには贅沢にホログラムを使用することで高級感溢れるデザインとなっています」(同社広報)

■パリパリな『ZF』が、『GT』はしなやかに

記者(HS47〜50m/s)も[ジャスティン・トーマス]()らが使用するが、記者には表面のパリパリさがややハードに感じたのが正直なところ。

ところが、第5世代の特徴とも呼べるのか、後継の『ディアマナGT』はたしかにパリパリ感を必要以上に感じることなく、なめらかに・しなやかに切り返せるフィールだった。それでいて、しなり戻りは高速なのに、左にいかない不思議な性能。他のテスターの結果を見ていても、素早く切り返す人、ゆったり切り返す人の両方が曲がりの少ない中・高弾道をネットに突き刺していた。曲がりへの強さ、しなやかな切り返しフィールからして、かなり万人受けしそうで、色味もシルバーでどんなヘッドにも合いやすく、高級感も満点だ。

■軽量『ヴァンキッシュ』はたしかにブースト感◎

また、同時に先日発表された『ヴァンキッシュ』も同じ『RS JUST』に入れて比較してみた。こちらは、軽量作とあって40Sや50Sではシャフトの重量感を全く感じることなく高速で振れた。ムチのようなしなりとインパクト前の瞬間的な加速感が凄まじく、藤田寛之が「ブースト感がある」と表現したのも頷ける。ここで藤田の言葉をもう一度振り返ると、下記のような表現だ。

「ヴァンキッシュは全体の粘りと、速く動こうとする部分があって、そのタイミングが合うと、スピードがバーンと乗るんですよ。ちょうどトップスピードに入るところがある。『粘り』と『速さ』の両方でバーンとくる。自分はそれを【ブースト】と呼んでいます。このシャフトは飛ぶし、タイミングも合うし、いいなと思って使い始めました」

弾道計測器がないため、ボールスピードがどれくらい上がっているのか不明だが、球の飛び方の速さ、低スピンさ、ネットへの突き刺さり方などを見ると、明らかに一発の飛びを与えられた感じ。聞けば「釣竿をヒントにして、究極の加速・ボールスピードアップのため、テーパー度合い、先端補強の角度、トルク管理など従来にない発想で2年もの開発期間をかけた」とのこと。ある程度スイングの安定している中・上級者で飛距離の落ちてきた人には最高のセレクトになりそう。

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