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打感にこだわるミズノが新作アイアン3機種を発表 これまで培った鍛造技術があればこそのクロモリ鋼採用モデルも

右から平田憲聖、小鯛竜也、武藤俊憲、佐藤信人(撮影:ALBA)

ミズノが今季ツアー2勝の平田憲聖、今季「北陸オープン」優勝の小鯛竜也、武藤俊憲、佐藤信人、4人のアンバサダー男子プロを集めて、「Mizuno Pro」アイアンシリーズの新作3機種を発表した。打感を追求したマッスルバック「Mizuno Pro 241」、飛距離性能と操作性の両立を求めたキャビティアイアン「Mizuno Pro 243」、高強度素材『クロムモリブデン鋼』を採用してミズノ鍛造アイアン史上最高の反発を達成した中空アイアン「Mizuno Pro 245」のラインナップ。

ミズノのアイアンといえば、強みは打感。その打感のよさを実現しているのは、ミズノ独自の鍛造製法『グレインフローフォージドHD』。今回の新作でも、このフェース部からネック部までを一体成型する世界特許を取得した製法はそのままに、鍛造技術をさらに進化させたという。
 
それは「243」と「245」の2機種。素材に高強度の『クロムモリブデン鋼』、通称クロモリ鋼を採用することで、フェースの薄肉化を実現し、反発を上げることに成功したという。クロモリ鋼は航空機の胴体や自転車のフレームなどに使われている素材で、一般的には加工しにくいとされているのだが、軟鉄鍛造アイアンで培ってきた技術力でミズノはフェースネック一体で鍛造することに成功したとのこと。
 
一方、もう1機種「241」についてはミズノらしい打感をさらに追求し、軟鉄鍛造アイアンの極みを求めたという。
 
「241」を試打した今年33歳、30代を代表して小鯛は「打感が前作よりも、さらにいい。そして何より、マッスルバックなのに少し大きく見えて安心感がある。トップブレードの厚みがいいですね」と、満足そうに話した。
 
そして同じく「241」を試打した今年11月で23歳になる平田は、20代の代表として「マッスルバックは難しい印象があったのですが、打ってみるとミスに強くなっているし、打感も気持ちいい。操作性も、マッスルバックらしく、止める、曲げるがやりやすいです」と、小鯛のコメントを補足した。
 
「243」を試打した今年45歳の40代代表武藤は、「前作のいいとこ取りで、さらによくなった印象です。7番から上がクロモリ鋼で、8番から下が軟鉄鍛造と素材に違いがあるのですが、まったく同じ打感で打てました。これはプレーする上でとても大事なこと。安心して試合でも打てていけます」と話し、調整が終われば実戦に投入すると明かした。
 
そしてもう一人、現在ツアーから離れている佐藤は今年53歳、50代を代表して「245」を試打した感想を次のように話して笑いを誘った。「中空の飛び系アイアンなのに、見た目がマッスルバックぽいのがいい。ボクみたいに飛ばなくなった世代には、身長をごまかすシークレットブーツみたいなこの見た目がいいんです。前作よりも球が上がる感じもしました。マッスルに見えるけど、シークレットなんでね」。ミドルアイアンより上の番手の飛びを実現するために、「245」は8番から上の番手で素材にクロモリ鋼を採用している。
 
この3機種は9月15日に発売予定とのこと。ミズノがどこまでも追求し続ける世界特許の打感に、シニア世代に福音となるかもしれないクロモリ鋼鍛造モデル、試してみる価値は大いにありそうだ。

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