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プロ初Vの蝉川泰果、3差で迎えた最終ホールも「めちゃくちゃ泣きそうでした」 今季の目標は「賞金王」

優勝インタビューに笑顔でこたえる蝉川泰果(撮影:福田文平)

<関西オープン 最終日◇16日◇泉ヶ丘カントリークラブ(大阪府)◇7051ヤード・パー71>
 
3打差のリードを保って迎えた最終18番パー5も、これまでの71ホールと同様に攻めの姿勢を貫き、ドライバーを持った。昨年、史上初となるアマチュア2勝を挙げた怪物ルーキー・蝉川泰果が、プロ転向後初優勝。ツアー通算3勝目を飾った。これまでの2勝はともに地元兵庫開催で、今回は大阪。すべて関西での優勝となっている。

昨年は最終日最終組で史上6人目のアマチュアVを目指したが、「77」と崩れて17位タイに終わった。また、プロ転向後の昨年11月の「三井住友VISA太平洋マスターズ」でも3日目を終えて、今大会と同じく後続に3打差をつけて単独首位に立ったが、最終日に「76」と落としてプロ初優勝を逃している。
 
今大会では過去の苦い思いを味わったのと同じ最終日最終組から3打差の単独首位でスタートし、しっかりスコアを4つ伸ばしてトータル17アンダー。最後まで影を踏ませないアグレッシブで強いゴルフで勝ちきった。
 
昨年10月31日にプロ宣言して6戦目での優勝。最後は1メートルのバーディパットを沈めて笑顔で清水重憲キャディと抱き合い、その後、目には光るものをみせた。地元の「おめでとう!」の声が飛ぶなかで優勝インタビュー。「18番のティショットを打ち終わった後も、めちゃくちゃ泣きそうでしたね。プロ初優勝できるのかなと。三井住友VISAで悔し泣きをする悪いイメージもあった。本当に優勝できてうれしいです」と、3打差の最終ホールでも大きなプレッシャーを感じていた。
 
きょうの最終組でのプレーは「優勝したかったですね。それにつきる。今年はそのリベンジをしたい気持ちがすごいありました」と強い気持ちでプレー。見事優勝を果たし、「去年の関西オープンの自分と、すごく成長したんじゃないかと思っています」と話す。
 
今シーズンの目標については、「複数回優勝を目指すことと、関西オープンに去年優勝された比嘉(一貴)選手も賞金王を獲っているので、賞金王を目標に頑張っていきたいなと思っています」と、名実ともに日本一のゴルファーに向かって走り続ける。

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