PGAツアー来季開幕戦はハワイで正式開催 山火事被害のマウイ島

8月、大規模な山火事に見舞われて街が焼失する惨事となった米ハワイ州マウイ島だが、来年1月、2024年シーズンの開幕戦となる「ザ・セントリー」は予定通り、マウイ島のカパルアリゾート プランテーションコースで開催される。PGAツアーのジェイ・モナハン会長が選手らにメモを送ったことが分かった。

同コースは壊滅的な被害を受けたラハイナの街から北に20キロに位置している。山火事の被害は受けなかったが、同リゾートで働くスタッフの3人が家を失った。100人近くの死者が出ており、今も行方不明者の捜索が続いている。山火事以来、カパルアリゾートは2コースをクローズしていたが、9月20日にベイコースが再開。トーナメントを開催するプランテーションコースは10月18日にオープンすると発表された。これを受けてPGAツアーは同コースでの開催を決定。ハワイ州のグリーン知事も「トーナメント開催を進めるように」とツアーに伝えたという。

「世界中の人々と同じように、本当に心が痛んでいる」と話すのは、トーナメントディレクターのマックス・ノベナ氏。自身もマウイ島の西側に暮らしている。「われわれのコミュニティは非常に固く結びついている。1月にザ・セントリーが開催することに対して我々は責任があるし、非常に光栄なこと。マウイとラハイナの再開発に大きな助けになる」とコメントした。

1999年以来、PGAツアーの開催により850万ドル(約12億3000万円)以上が地元のチャリティー基金に送られている。昨年大会では69万4705ドル(約1億円)が寄付された。

これまでは前年のツアー勝者だけが出場できる大会だったが、来年からは前年フェデックスカップランキングのトップ50とツアー勝者が出場する。松山英樹は22−23シーズンのランキング50位で出場権を得ている。

関連記事