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「いいスタートは切れていないけれど…」吉田優利が感じた“苦しさ”と“これから”

吉田優利が4日間を総評した(写真は大会初日)(撮影:GettyImages)

<フォード選手権 最終日◇31日◇セビルG&CC(米アリゾナ州)◇6734ヤード・パー72>

米ツアー本格参戦後、初めて4日間を戦った吉田優利。決勝ラウンド進出者最下位の75位から浮上を図った最終日は、6バーディ・4ボギーの「70」でプレー。トータル5アンダーの69位タイに終わった。

出場優先順位が低くプレーできる試合も限られているルーキーイヤー。海外メジャー今季初戦の「シェブロン選手権」やリシャッフル(出場優先順位の見直し)の突破に向けてビッグポイントが必須、という状況のなかで初日は96位と出遅れた。

だが、2日目に「67」をたたき出して予選通過。3日目には「いままでで一番強かったと思う」というアリゾナらしい砂まじりの強風に苦戦し後退したが、裏街道からスタートした最終日は後半のパー5で着実にバーディを獲るなど2つ伸ばした。

「すごいきつい4日間だった。一日一日がローラーコースターみたいでしたね」とこの1週間を振り返る。日本ツアーとの差を痛感しながらも、4日間を戦い抜いたことで自身の課題も明確になった。

「ショットの精度がすごい大事だなと感じた。いつもショットは大体というか、日曜日に向けて仕上がっていければいいと思っていたけれど、その考え方を改めて、しっかり準備して木曜日から戦えるような体制をとりたい」。4日間のフェアウェイキープは87.5%だったが、パーオン率は72.2%。日本ではピンをデッドに狙えるが、より硬く仕上がっている米国のグリーンに対してはスピンを入れていくことも必要だと話していた。

自身の「強み」だと感じていたパッティングについても反省点が生まれた。「結果として表れてくれなくて、どんどんリズムが悪くなってしまった。ライン読みと距離感を合わせられるように練習したい」。スイングや球筋の調整、そしてパッティングのリズムを修正ポイントに挙げ、「その対応力にはスピード感が求められる」と感じている。

先週のロサンゼルス戦は予選落ち、今週は上位に食い込めず獲得ポイントは2ptほどに留まった。「この2戦で出られない試合がまた増えた」とシェブロン選手権の出場権獲得はかなわず、次戦は3週間後の「JMイーグル・LA選手権」になる見込み。「初年度としてはいいスタートは切れていないけれど、リシャッフルまで頑張りたいと思います。これからどうなるかわからないので、しっかり準備だけはしたい」。

初戦からの2連戦を終え、オフの時間を過ごすことになる。「日本みたいに毎週試合があるわけではないので、そのぶんチャンスが少ない。ルーキーとして、限りある試合で結果を出さないといけない。3週間後、頑張りたい」。一回りも二回りも大きく成長して、再びこの地に戻ってきたい。

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