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金谷拓実の勝因は巧みなアイアンショット「溝が増えていろんな球が打てる」【勝者のギア】

開幕戦で快勝した金谷拓実。優勝ギアを見てみよう(撮影:米山聡明)

<東建ホームメイトカップ 最終日◇31日◇東建多度カントリークラブ・名古屋(三重県)◇7069ヤード・パー71>

金谷拓実が最終ラウンドで7バーディ・1ボギーの「65」をマーク。トータル23アンダーまで伸ばし、大会2勝目、ツアー通算6勝目を果たした。2位に2打差をつけ、大会記録樹立での快勝となった。

オフに左に曲がるショットを修正した金谷。「毎回同じように構えたり、同じように動いたりするのを、しっかりやり直したのが今週は良かったと思う」。今大会も「最後までやれば必ず自分が勝つ!と思ってプレーしていた。その通りになって良かったし、本当に4日間落ち着いてプレーすることができたので、それも今後に向けて良かった」と充実の表情だ。

大会期間中に、インドで欧州男子ツアー初勝利を挙げた盟友の中島啓太と「JKG=Just Keep Going(前進あるのみ)」とメッセージを送り合った。今年は五輪イヤーだが「本当に目の前の1試合で優勝を続けることが今の状況を変えられるので、どの試合でもそれだけですね」と出場に向けてシンプル思考だ。

今週活躍したギアは「アイアンショットがすごく良かった」。ライの悪い状況からチャンスに付けられる理由を「クラブ自体が前に使っていたモデル(i210)より小ぶりになったり、溝も増えたことでいろんな球を打ちやすい。すごく信頼しています。今週もたくさんチャンスにつけられた」。自身の名前の通り、“巧み”なショットでバーディを量産した。

金谷の『i230』アイアンへのコメントを補足する形で、PINGのツアー担当の穂積氏もこう話す。

「一昨年のセガサミーでホールインワンしたときから『i230』を使っています。その前の『i210』はデザイン的に少し大きく見えやすいですが、実は大きさはあまり変わらないです。溝の本数が増えたので小ぶりに見えやすく、それでもしっかり球の高さは出てくれますし、ミスにも強く仕上がっていますね」(穂積氏)

アプローチの使用番手について聞かれた金谷は「基本は60度が多いです」。その理由を記者から問われたものの「……。でも、今回はアプローチする機会があまりありませんでした(笑)」。今大会のパーオン率は『86.111%』(2位)の好成績とあって、いい意味で出番がなかったようだ。

【金谷拓実の優勝クラブセッティング 】
1W:ピンG410 PLUS(9°THE ATTAS 6X)
3W:ピンG410 LST(14.5°THE ATTAS 6X)
3U:ピンG410(19°ATTAS HY IP BLUE 95S)
5I:ピンG710(21.5°AMTツアーホワイト X100)
5I〜PW:ピンi230(AMTツアーホワイト X100)
52,58,60°:ピンGLIDE FORGED PRO(AMTツアーホワイト X100)
PT:ピンSIGMA2 ARNA
BALL:ブリヂストンTOUR B X

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