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最高の一瞬『手を使う競技_ヤコブ・シューベルト(クライミング)』

オーストリアのヤコブ・シューベルト選手です。2019年のクライミング世界選手権では、ボルダリングと複合で、楢崎智亜選手に次いで2位に入っているトップ選手です。

クライミングは手を使う競技なので、その手をうまく撮りたいと思って押えた写真です。

自分の出番の前に、舞台袖で待機するスペースがあったのですが、そこにもスポットライトが当たっていて、シューベルト選手は手をブラブラさせながらウオーミングアップしていました。

手にチョークがついていて、手のひらや甲の皮もめくれています。

競技中に手や指から血が出たりする選手は多いです。選手がつかむホールドは、堅くてザラザラしています。ぐっと力を入れて持ちますし、落ちてしまうときなども手でつかまって粘ってから、というケースが多いので、そういうときにかなり手が擦れます。だから、何回も擦れて、指紋がないという選手も結構いるんです。

せっかくなので、同じクライミングでも人と違った写真を撮りたいと考えていましたが、ほかではあまり見たことのないような写真がうまく撮れたなと思っています。

▼窪田亮(くぼた・りょう)

1985年京都府京都市生まれ。滋賀県育ち。JCII主催「水谷塾」でスポーツ写真を学ぶ。通信社の契約フォトグラファーとして、2019ラグビーW杯や様々なスポーツ大会を取材。東京五輪オリンピックを取材予定。個人の活動としてはクライミング、サッカーを中心に国内外問わず取材をしている。現在、「横浜F・マリノス」オフィシャルフォトグラファーとしても活動している。
ANSP(日本スポーツ写真協会)会員 / AJPS(日本スポーツプレス協会)会員 / AIPS(国際スポーツプレス協会)会員

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