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「FWに行ったの?って感じ…」 石川遼はロングゲームの不調続くも首位と6差、踏みとどまって10位でファイナルRへ

耐えて、耐えての「71」。石川遼がトップ10圏内で最終日へ。(撮影:藤井孝太郎)

<日本プロゴルフ選手権 3日目◇29日◇恵庭カントリー倶楽部(北海道)◇7441ヤード・パー72>

首位と4打差の8位タイから出た石川遼は、予選ラウンドに続いてこの日もロングゲームに苦しみながらも5バーディ・4ボギーの「71」。一つ伸ばして、首位と6打差のトータル4アンダー・10位に踏みとどまった。

「(ティショットが)フェアウェイに行ったの?ってぐらいの感じです。あまり覚えていない…」と自虐的に話したが、前日に続いてフェアウェイをヒットしたのは4回だけだった。

1番パー4はティショットを右に曲げたが、ツマ先上りのラフからピン手前50センチにつけてバーディ発進。続く2番パー5もティショットを右のラフに曲げて、2打目はフェアウェイにレイアップ。3打目を1メートルにつけて連続バーディとするなど、ラフからチャンスメイクすることもできた。

前日ティショットでOBを打つなどトリプルボギーとした6番パー4は、ティショットがフェアウェイバンカー、2打目はガードバンカーとバンカーを渡り歩いたが、3.5メートルを沈めてナイスパー。続く7番パー4は、ピン位置が右奥を確認して左のフェアウェイバンカーでもOKという意識で打ち、その通りバンカーに入ったが、行ってみると深く埋まる目玉。横に出すだけでボギー。最難関の8番パー3はティショットを左に曲げて池に入れてしまったが、ドロップしたラフからの60ヤードの3打目を3メートルに寄せてボギーで踏ん張った。

「6番でいいパーセーブをしたあとの7番の目玉で流れをつかみ損ねたなと思います。6、7、8番とティショットが左左左で、そこからちょっと吹っ切れた感じで、後半は少し修正できたかなと思います」

9番パー5でこの日はじめてフェアウェイヒットすると、折り返した10番パー4は、予選2日間「1球も打てなかった」という理想的なドローボールでフェアウェイをとらえ、バーディで息を吹き返すと、その後は1つ伸ばして終わることができた。

「めちゃくちゃ粘ったなって感じです。初日も昨日も今日も、毎日あと5打ぐらい悪くてもおかしくない感じ」とロングゲームの大きなミスを2打目以降でしのぐ戦いが続いている。

首位との差は6打だが、3位との差は3打で4位との差は2打。「どのぐらいのタイミングでトップ5に入れるかによって、目標は変わってくると思います。やっぱり前半の9ホールが一つのキーになるかなと思います」。スイングは少しずつよくなる部分も増えている。最終日はフェアウェイキープを上げることがカギになりそうだ。(文・小高拓)

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