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練習場で得意クラブはいっぱい打つ? ちょっとでいい? 心理学的には3〜4割がベスト

「得意クラブの練習を多めにする」、「ナイスショットもフィードバックする」、「ゲーム的要素を盛り込む」などを意識することで、練習効率は大幅アップ。練習してもなかなかスコアに結び付かないという人はぜひお試しを  イラスト/タカセマサヒロ

メンタルスキルというと、試合のときだけ発揮すればいいと思っている人も多いようですが、練習でも効率を上げるにはメンタル的な工夫が必要です。今回は、そのうちのいくつかを紹介しましょう。

■3~4割を得意クラブの練習時間に当てる
全クラブをまんべんなく打つ練習は、調整としては有効かもしれませんが、上達には結び付きにくいものです。上達を目指すなら、最も得意とするクラブを打つことに練習時間の3~4割を割くこと。そうすれば、練習が楽しくなってくるし、得意クラブに対する信頼度も深まってきて、ラウンドでも自信を持ってプレーできるようになります。ちなみに技術的にも、1つのクラブを打ち続けてスイングを固めるのは有効のようです。

■ナイスショットもきちんとフィードバック
ミスをしたときだけでなく、ナイスショットでもフィードバックすることが大事です。ただしそのときは、余韻に浸るだけでOK。ナイスショットの感触を思い出しながら、軽く素振りをしてください。そうすることで、ナイスショットの感触が頭の中で蓄積されていきます。もちろん、ミスをしたときの反省&修正も忘れずに。

■頻繁に休憩を入れる
練習効率を上げるためには、適度な休憩も必要です。基本的には、10分打ったら3~5分はベンチに座って休憩を。このとき、好きなプロゴルファーのスイングを思い浮かべるのもオススメです。

■ゲーム的な要素を盛り込む
これも集中力を保つ&モチベーションを上げるための方法です。エリアを想定してウェッジでそのエリア内に10球止まるまで打ち続けたり、ドライバーでフェンスの1区画に連続5球当てることに挑戦したり。ゲーム要素を盛り込むことで気分も盛り上がります。

解説:児玉光雄
こだま・みつお●追手門学院大学特別顧問。過去25年にわたりツアープロのメンタルカウンセラーを務める。現在、6名のツアープロのメンタル面をバックアップしている。日本スポーツ心理学会会員

※『アルバトロス・ビュー』852号より抜粋

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