馬場咲希、18歳初戦は小2で観戦したメジャー「不思議な感じです」

18歳になった馬場咲希 米国での悔しさをぶつける(撮影:上山敬太)

<ワールドレディスチャンピオンシップ サロンパスカップ 事前情報◇2日◇茨城ゴルフ倶楽部 西コース(茨城県)◇6780ヤード・パー72>

昨年、17歳で日本勢として37年ぶりに「全米女子アマ」を制した馬場咲希(代々木高3年)が、4月25日に誕生日を迎えた。18歳初戦が今大会となる。

今年に入って、1月の「オーストラリア女子アマ」で2位タイ、2月の米国女子ツアー「ホンダLPGAタイランド」で34位タイと世界を転戦。3月下旬からは米本土に渡り、「オーガスタ女子アマ」で5位タイ。そのまま米国に残り、翌週の「マスターズ」を観戦した。

「マスターズの観戦ができたのがすごく楽しくて、PGAのプロのスーパーショット集もよくYouTubeで見ていたので、そういうスーパーショットを目の前で見られてすごく楽しかったです」と笑顔を見せる。その後、一週間の調整を挟んで、メジャーの「シェブロン選手権」では予選落ちに終わった。

1カ月の長い遠征から帰ると、18回目の誕生日を家族で祝った。18歳でチャレンジしたいことを聞かれると「私はけっこう車が好きなので、免許を取りたいなと思うんですけど(笑)。取れる時間があったら取りにいきたい」と語る。今季は「全米女子アマ」優勝の権利で、このあと行われる7月の「全米女子オープン」や「アムンディ エビアン・チャンピオンシップ」、8月の「AIG女子オープン」(全英)と海外メジャー3試合に出場する予定で、しばらく自動車学校に通う時間はなさそうだ。

帰国してから一週間足らずで、茨城開催の国内メジャーへ。月曜日、そしてきょうと18ホールを練習ラウンドした。この日一緒に回った渡邉彩香たちからは「おめでとうと言ってもらってうれしかった」とはにかむ。そして、大会の印象については「サロンパスも小学2年生か3年生くらいで観に来たことがあった。いま自分が出場しているのが不思議な感じです」と話す。

メジャーで18歳の活躍に期待したいところだが、「ショットがオーガスタ女子アマのときから良くなくて、2週間もけっこう頑張って調整しようと思ったんですけど、うまくいかず…」と調子は思わしくない。そのシェブロンでは「何とかアプローチ、バンカー、パッティングで耐えて、ベストなゴルフはできたかなと思います。ショットで外してもパーでしのいで、ほかのホールでバーディを獲るのがベスト。でもシェブロンではバーディが獲れなかった」と振り返る。

今週も引き続き「シェブロンの感じを引きずってしまってはいるんですけど、ショットが少しでも良くなればと思ってやっている。今回は耐えながらバーディを獲れるように、あと1日半あるのでいい調子にもっていきたい」と、本番ギリギリまでショットの調整に努める構えだ。

具体的には「悪いときはフルスイングしても余り意味がない。ハーフスイングの確認から初めて、フルスイングもハーフスイングを挟みながらやる予定」と基礎に帰る。オーガスタ女子アマ最終日も同様の調整でベストスコアタイを叩き出している。17歳最後の試合は予選落ちに終わっただけに、18歳最初の試合はしっかり4日間戦いたい。(文・下村耕平)

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