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朝イチショットのミスはエネルギー不足? 練習で消費したカロリーはスタート前に補おう

スタート前のエネルギー補給が朝イチショット成功のカギ(イラスト・のり)

ゴルフスイングで消費するカロリーはひと振りで約1kcal 。たくさん打つほどエネルギーを消費して疲れてしまう。朝の練習で20球×2箱打つと40kcalを消費。1球ごとに素振りを1回すると80kcalの消費になり、卵1個分(74~80kcal)に相当する。スタートホールからパワー全開でいくには、スタートする直前にオレンジジュースやゼリー飲料などで糖質を摂り、練習で使ったエネルギーを補う必要がある。

ところで朝食は何を食べているだろうか? ラウンドのためのエネルギーを蓄える朝食は、ある意味大切な食事。朝の練習前にしっかり食べていないと、それこそエネルギー不足でパフォーマンスを上げることはできない。糖質とたんぱく質の摂取が、良いパフォーマンスを生むのだ。
 
「炭水化物、たんぱく質、脂質の3大栄養素に、ビタミンとミネラルが加わると5大栄養素になります。快適に動き回るには、5大栄養素をバランス良く摂ることが大切です」と話すのはスポーツ栄養士の土屋麻佑さん。
 
「5大栄養素は車に例えられます。ガソリンが糖質と脂質。ボディの材料がたんぱく質。オイルや潤滑油がビタミンやミネラルです。18ホールのラウンド前のゴルファーに必要なのは、炭水化物の中の糖質たんぱく質にビタミンB群。そしてミネラルの中のカルシウムとマグネシウムに鉄です。ラウンド前の朝食は、自分の車(体)でよい走り(パフォーマンス)をするためにガソリンを入れ、ボディを強くしておきたいですね。朝食に糖質とたんぱく質が欠かせないのはそのためです」
 
焼き魚にご飯に味噌汁、納豆なども付いてくるゴルフ場の和定食なら十分エネルギーを蓄えられそうだが、ラウンド日は朝が早い。ゴルフ場でゆっくり朝食を摂る余裕がない人も多いだろう。そんなときは「おにぎりは無敵の朝食です。2個食べて、エネルギーを蓄えてください」と土屋さん。
 
具にもよるが目安として2個で約350kcal。味噌汁も一緒に摂ると運動前の塩分補給ができて体も温まる。塩むすびよりは、たんぱく質が摂れる鮭、ツナマヨなどの具がベター。とり五目やお赤飯、夏場は梅干や梅昆布などの具もOKだとのこと。
 
次のラウンドはエネルギー不足でミスショット連発? なんてことにならないよう、しっかり朝食や捕食を摂って備えよう。
 
■解説・土屋麻佑
管理栄養士(スポーツ栄養士)。女子栄養大学実践栄養科卒。(株)ティップネスでのトレーナー業務を経て、全国の病院・介護施設向けの治療食を扱う組合本部で商品開発等に携わる一方、2019年からアスリートの栄養指導や調理の指導を開始。プロを目指す学生アスリートからJリーガー、アメフト選手など幅広く指導を行っている。2020年からアスリートと栄養士を繋ぐプラットフォーム「FOODLETE!」を運営

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