初Vの菅沼菜々が使うセンターシャフトのパターってメリットは?

菅沼菜々が使うモデルは PING 2021 PUTTER TYNE C。2021年モデルなので現行モデルではないが、人気が出そう

優勝時に菅沼菜々の手に握られていたパター。よく見るとヘッドの中央部分にシャフトが刺さっている、いわゆるセンターシャフトのパターだ。扱いが難しいので上級者向けともいわれるが、その特徴を知ったうえで試してみると意外に使えることがわかる。

スイングコーチ兼クラブフィッターの関浩太郎によると、センターシャフトのパターはメリットとデメリットを理解して選ぶ必要があるという。

「センターシャフトの一番の特長は、打点とシャフト軸線が近い位置にあるのでインパクトの感触がダイレクトに手に伝わること。そのためものすごく繊細なタッチを出せることにあるでしょう。またフェース面とシャフトを平行にすれば、スクエアに構えやすいこともメリットになります。しかし、デメリットもあります。それはスイートエリアが狭く、打点がズレるとシャフト軸を中心にヘッドが回転しやすいことです。打点がトゥ側にズレればフェースが開き、ヒール側にズレればフェースが閉じてしまいます。打ちこなすには確実に芯で打てる技術が必要なのです」(関コーチ)
 
優勝した菅沼菜々は平均パット数9位(8月14日現在)とパターの名手には違いない。だから自分では使えないのでは、と思うかもしれない。ただ、そうは言っても最新モデルの中には、ある程度打点のズレをカバーしてくれるモデルや、直進性に特化したモデルもある。菅沼のパットを見習って、自分の技術レベルと求める機能に合うモデルを探してみるのもおもしろい。特に今までセンターシャフトのパターを使ったことがない人は、一度試してみるとその鋭敏な感覚にほれ込んでしまうかもしれない。

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