下川裕一,バドミントン

バドミントンのフットワーク上達法

バドミントンを競技としてプレーしている人にとっては、1つ1つのテクニックを少しでも高めて試合に勝てる確率を上げたいと考えますよね。

シャトルを打つのは楽しさを味わえるので、色々な打ち方の練習を多くやりがちです。

しかし、バドミントンで最も重要となるのは、ショットではなく「フットワーク」です。

もちろんショットも重要であるのは間違いありませんが、それは素早いフットワークがあってこそ活きるものなのです。

この記事では、そんな「バドミントンのフットワーク上達法」について解説していきたいと思います。

バドミントンのフットワークの種類

バドミントン

バドミントンでは、いくつかの種類のフットワークが使われます。

まずはその種類を知るところから始めましょう。

クロスステップ

クロスステップは、進行方向にある足に逆側の足をクロスさせながら進むステップです。

比較的長めの距離でも、一気に進むことが可能となります。

サイドステップ

サイドステップは、片側に踏み出した足の分だけ逆足も引き付けるステップです。

いわゆる「カニさん歩き」ですね。

これを素早く行えるようになれば、真横にシャトルを落とされた際も素早く拾うことができ、かつ素早く中央のポジションに戻ることも可能となります。

ツーステップ(シャセ)

ツーステップは、片方の足を逆足で追いかけるように進んで行くステップです。

主にネット際に素早く移動する際に使用します。

リアクションステップ

リアクションステップは、相手がスマッシュなどを打つ直前にその場で少しジャンプをして、着地の反動を利用して動き出しを早めるステップです。

肩幅よりも若干足を広く開いて、腰を落とすイメージで行います。

バドミントンのフットワーク上達法

前述した各ステップを、高いクオリティで実践し続けることができれば、少しくらい振られても余裕を持って対処することが可能となります。

素早くシャトルに触れることができるので、守りから攻撃に持っていきやすくなります。

また、シャトルの落下地点に速く入れるので、スマッシュを打つ回数も格段に増えるはずです。

それでは、ここからは具体的な上達法を挙げていきましょう。

自分のフットワークを録画しフットワークの上手い人と比べる

バドミントンの練習で、6方向フットワークを行うかと思いますが、フットワークが上手い人とそうでない人はこの練習だけでも違いが出ます。

自分のフットワークを録画し、上手い人のフットワークとの違いを分析すれば、どこを修正すべきかが見えてくるはずです。

一方向から固定で撮るだけでも良いですが、おすすめは、「同じアングルで撮ってみる」という方法です。

角度によっては上手に比べることができないので、上手い人のフットワークを収めた動画と同じアングルで録画してみて、比べるようにしましょう。

シャトル置き練習を行う

フットワークを速くする最も効果的な練習法が、「シャトル置き」です。

6方向のコート隅にシャトルを置き、そのうちの5個を残った1ヶ所に集めていきます。

まずは速さではなくフォームを固めることを意識して、フォームが固まってきたらスピードを意識して練習するようにします。

こうすることで、着実にフットワークを速くしていくことができます。

かなり地味な練習であり、最も辛い練習の1つですが、練習メニューに取り入れることで確実にフットワークのレベルを上げることが可能となります。

マーカーを利用してステップを確認する

バドミントンのフットワークは、6方向それぞれに合ったステップを確実に行う必要があります。

同じ方向であるにもかかわらず毎回違うステップになってしまうのは良くありません。

ステップの種類やその歩幅も無意識で同じにできるように、体に染み込ませていくことが重要です。

そのために、1歩ずつどちらの足をどのくらいの歩幅で運ぶのかを確認しながら練習していくべきです。

コンパクトなディスクマーカーを、「クロスステップの場合はこことここに足を運ぶ」というように着地点のすぐ脇(踏まないようにするために少し左右にずらす)に置きます。

何度も同じ方向のステップを行いながら、マーカーと足の着地点がズレていないかを確認していきます。

これを6方向すべてで行い、マーカーがなくても同じステップ、同じ歩幅で行えるようにしていくのです。

無意識に同じステップが行えるようになれば、試合でも格段にレベルの高いフットワークが実践できるようになるでしょう。


(次のページ「まとめ」へ続く)

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