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17歳・馬場咲希の“切り替え力”がもたらした超ラッキーバーディ 「嫌なことを1ホールで使い切った」

6バーディ奪取の馬場咲希。20位タイで週末の戦いに臨む。(撮影:福田文平)

<ホンダLPGAタイランド 2日目◇24日◇サイアムCC パタヤオールドC(タイ)◇6576ヤード・パー72>

スタートホールの1番パー5では会心のティショットがフェアウェイをとらえたものの、2打目が左バンカーに入り、さらにリカバリーショットのミスからボギーを叩いたアマチュアの馬場咲希(代々木高2年)。その後のプレーに尾を引いてもおかしくないスコアロスだが、「チャンスと思ったホールでボギーを打ったけど、一日分の嫌なことを1ホールで使い切ったと思うようにして切り替えました」とあっけらかん。すると、こんな気持ちがバーディを引き寄せた。

2番をパーとした後の3番は、ティショットを左に外し、2打目でピンが狙えない状況に。そこで「エッジ狙いで 」とクラブを振ったら、ボールが木に当たって跳ね返り、コロコロとピン方向に寄っていた。さらに続く4メートルのバーディパットも決まり、「めっちゃラッキー」。本当に1番で悪いものをすべて出し切ったかのようなシーンが訪れた。

スタート時と同じ3アンダーで後半に入ると、そこから4つのバーディ。前日にチャンスを逃した最終18番パー5は「絶対に獲る」と、ピンが手前に切られたグリーン前に一度落とし、そこから寄せワンできっちり締めた。これでトータル7バーディ。首位と5打差の20位タイで、ムービングデーの3日目に入る。

初日に平均277.5ヤードを記録したドライバーの飛距離は、この日も267.0ヤードを記録。「振れている」と、引き続きタイで持ち味を発揮している。昨年の秋ごろには240ヤードほどまで落ちこんだ飛距離だが、しっかりと自分の最高値まで戻してきている。ここについては「背が高い(176センチ)ので飛距離が出る要素は持ってる。身長が高いことをいい方向にと思い、高い球や飛距離を追求してきました」とこだわりがあるだけに、「うれしいですね」と笑顔も弾ける。

「憧れ」と話すネリー・コルダ(米国)はトータル10アンダーの3位タイ。3日目の結果次第では、最終日に同組でプレーすることも実現の範囲内だ。「ベストを尽くして、楽しんでいきたいです」という17歳の“和製ネリー”のさらなる活躍に期待したい。(文・間宮輝憲)

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