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実戦復帰のA・カブレラは10位でフィニッシュ! 服役中に男児も誕生!

元ガールフレンドへの暴行などで2年半の実刑判決を受けた54歳のアンヘル・カブレラ(アルゼンチン)は今年8月に母国で仮釈放。初の実戦となるアビエルト・デル・リトラル(アルゼンチン)で開催されている「ザ・コーストオープン」に参戦、最終日は「69」で回りトータル11アンダー・10位タイで大会を終えた。

2007年「全米オープン」、09年に「マスターズ」と2度のメジャーチャンピオンに輝いたカブレラは、米ゴルフダイジェスト誌のインタビューに応え、「今は新しい父、夫となった」と収監されていた間や現在の心境を語った。

21年7月から2年以上服役していた刑務所、バウワーでは、品行方正な受刑者は15日ごとにパートナーとの2時間の面会が許されていた。22年11月、カブレラの4年来のパートナーであるヤミラ・アルバレスが息子のフェリペを出産。二人はカブレラの出所2カ月後に結婚したと明かした。

「息子の誕生は(更生に)大きな助けになった」とカブレラ、「再び父となってもっと強くなったし、もっと良い人間になりたいと思う。息子が育つのを助けたいし、良い人間に育ってほしい」と心境を吐露した。

刑務所での最後の6カ月間は同房者が釈放されたあと一人になり、自分についての記事が掲載されている古いゴルフ雑誌を読んでいたという。「ノスタルジックな気分に浸りながら、時間をつぶすのに役立った。マスターズで優勝した日曜のほとんどすべてのストロークを覚えていて、プレーオフや木々の間を抜けた有名なショットなど、頭の中で再現していた」と明かした。

今の夢はマスターズ・トーナメントへ戻ること。19年まで20回連続で出場したオーガスタ・ナショナルGCは「自分の第2のホーム」と呼んでいる。「あの場所に戻り、多くの喜び与えてくれたコースを歩くことは私の夢だ。ゴルフ界の偉大な選手たちとチャンピオンズ・ディナーに出席したい」とカブレラは夢を語る。オーガスタ・ナショナルGCは米ゴルフダイジェスト誌へのコメントはしていない。(文・武川玲子=米国在住)

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