サッカー,W杯,リオネル・メッシ

バロンドール7回受賞 “世界最高”のサッカー選手 リオネル・メッシとは

photo:Jean Catuffe

2022年11月から行われるカタールワールドカップ(W杯)では、1ヶ月にわたり国同士の意地とプライドをかけた戦いが繰り広げられる。4年に1度の世界一をかけたW杯で各国の戦いとともに注目なのが大会を彩る名手たちの競演である。そこで、カタールの地で活躍が期待される世界的スターにスポットを当ててそのキャリアや注目ポイントを紹介していきたい。今回取り上げるのはバロンドール(世界年間最優秀選手)を歴代最多の7回受賞。文字通り“世界最高”に君臨し続け、アルゼンチン代表のW杯優勝に向けても大黒柱として期待がかかるリオネル・メッシだ。(文・井本佳孝)

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バルセロナが生んだ最高傑作

アルゼンチン・ロサリオ市出身のメッシは1987年生まれの35歳。13歳の時にスペイン、リーガ・エスパニョーラのバルセロナのテストに合格し下部組織に入団する。17歳の若さでトップチームにデビューすると、ロナウジーニョ、サミュエル・エトー、アンドレス・イニエスタなどの名手が所属していたスペインの名門で若くしてその才能を評価されていく。

ロナウジーニョが移籍した2008-09シーズンから背番号10を背負うと、“メッシの時代”を築き上げていく。2009-10シーズンに初めてバロンドールに選出されると、レアル・マドリードに所属したクリスティアーノ・ロナウドと毎年ハイレベルの争いを繰り広げながら、同賞を計7回受賞する。また、シャビ・エルナンデス、イニエスタらとともにバルセロナに黄金期をもたらすと、リーグ得点王に8回、チャンピオンズ・リーグ(CL)得点王に6回輝き、個人賞を総なめにしていく。

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Photo by David S. Bustamante/Soccrates/Getty Images

2020-21年シーズンまで在籍したバルセロナではリーグ優勝10回、CLも4回制するなどクラブ歴代最多の35のタイトル獲得に貢献し、バルサに栄光をもたらした。なお、バルセロナの最多ゴール記録(672ゴール)、ラ・リーガの歴代最多ゴール(474ゴール)、最多アシスト(192)など多くの最多記録を更新し、現役ながら史上最高の選手と呼ぶにふさわしいスタッツを残している。なお、2021年夏にはフランスの名門パリ・サンジェルマンに移籍し、ブラジル代表のネイマール、フランス代表のキリアン・エムバペとともに最強3トップを形成。“新銀河系軍団”の主役としてクラブのリーグ優勝に貢献を果たすなど、年齢を重ねた今もなお世界トップに君臨している。

ゴール&アシストを量産する天才

メッシの特徴は左足での卓越したボールコントロール、敏捷性を活かしたドリブル、169cmながら相手の厳しいディフェンスにも負けないボディバランスなどが挙げられる。またキックの精度も非常に高く、ゴールを奪う力も周りを活かすパス能力も優れており、フリーキックも得意としている。空中戦は身長のハンデもあり得意ではないが、それ以外はほぼ欠点が見当たらない。1人で攻撃を完結させることができる唯一無二の存在であり、相手にメッシという存在だけで脅威を与えることができる選手である。

また、年齢とともにプレースタイルにも変化が見られ、若手時代は“5人抜きゴール”などの伝説的な得点に代表されるような自身のスピードやドリブルを活かしたプレーが特徴だった。年齢を重ねて以前のような爆発的なスピードで勝負することは少なくなったが、中盤に降りて来てからの周りを活かす展開力や、勝負どころでギアを上げ、得点やアシストに絡むなど、経験を重ねたからこそできる老獪なプレーで新たなメッシの姿を見せている。サッカー選手としてのフェーズに応じて自身のプレースタイルをアップデートさせてきたその対応力も長く安定して世界トップに君臨してきた理由の一つである。

バルセロナ時代の2008-09シーズンから13シーズン連続20ゴール以上を上げるなど、毎年脅威的なスタッツを残し続けてきたのもメッシのメッシたる所以である。長きに渡り活躍し続けてきたC・ロナウドにも共通するが、怪我による長期的な離脱が少ないのも超一流選手としての証である。コンディションを長きに渡り維持し続け、トップフォームを崩さずにキャリアを送ってきたからこそ、今のメッシが存在している。

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