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上田桃子がプロ入り初フジクラ!?『ベンタスTRレッド』はどんな特徴?

長年の『PT』(左)から、『ベンタスTRレッド』になった上田桃子(佐々木啓、GettyImages)

TOTOジャパンクラシック 初日◇3日◇瀬田ゴルフコース北コース(滋賀県)◇6616ヤード・パー72>

上田桃子と言えば、長年ドライバーシャフトに[オデッセイ]()『TRI-HOT 5K ONE』から『同DOUBLE WIDE』へ変更していた。

ここ2戦連続で予選落ちを喫していた上田。「(ドライバー)シャフトを変えたのはプロになって初めてかも。パターも最近入っていなかったので気分転換。メーカーと形状は同じだけど、ダブルソールで幅広なものです。ものすごく、調子が悪いわけではなかった。だから、モヤモヤが続いて……エッセンス、スパイスのようなものが欲しい。何かをかえれば集中力が出るのではないかと思って」と、ベテランの鋭い読みが当たった。

■赤ベンは、ダンロップ勢と相性◎の印象だが…

ところで、『赤ベン』こと『ベンタスレッド』も日本未発売だったが、ここまで[キャロウェイ]()勢では笹生優花も『ベンタスレッド』の6Sで長距離を放っている。今回の『ベンタスTRレッド』は海外で既に発売されているが、『赤ベン』よりも全体剛性が上がり、手元剛性の高い「中打出し、中スピン」の中調子となる。

以前、青木瀬令奈は『赤ベン』の特徴をこう話していた。「しっかりしたシャフトが好きだけど、しっかり過ぎると余韻がなくなる。このシャフトは手元から順番にしなってくれる感じがすごく好き。私はヘッドと会話できるのが大事なのですが、シャフトが勝手に動くと喋ってくれなくなる。自分の動きなりに動いてほしい。でも、球も飛んで欲しい。そんな二つをシンプルに実現してくれています」(青木)

同社のツアー担当・貞包氏に詳細を聞いた。『ベンタスTRレッド』はどんな特徴があるのか?長年の『TOUR AD PT』を替えられるとは、一体どういうことなのか。

■赤ベンTRは、パワーロスが少なく左が来ない!

「きっかけはZOZOチャンピオンシップでPGAツアー選手のVENTUSシリーズ使用者がかなり多かったことで、上田プロからリクエストを頂く形で三菱電機レディス時にテストをして頂きました。その際VENTUS RDとVENTUS BLを打って頂いたのですが、フィーリングは良いもののボールのつかまりがあまり良くなかったので、今回VENTUS TR RDの5Sを提案させてもらいました。

打ち出し方向がまとまり、理想的な曲がり幅のドローボールを打てること、最も嫌う左へのミスが出なくなったこと、目視で明らかに弾道が強くなったこと、打感が良くなったこと、振りやすいことなどが使用の決め手ですね。上田プロはフィーリング重視なため、トラックマンなど弾道測定器での計測はしておりません。

シャフトの特徴は【Verocoreテクノロジー】でインパクトのパワーロスが非常に少ないことで、TRシリーズから搭載された【開繊クロス材】を手元に使用することで、スイングやインパクトに更に安定感が出せます。中間部から先端にかけて粘り感があるものの、選手の意図にしっかり反応して振り遅れないため、上田プロが求める弾道を実現できたのだと思います」(貞包氏)

ちなみに、上田の今季のFWキープ率は「62.2711%」だが、『ベンタスTRレッド5S』を投入した初日のFWキープは11/14ホール(78.6%)で、海外の若手の飛ばし屋たちがひしめく中、平均飛距離も254.5ヤード(17位)とまずまずだった。

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