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おやじゴルフニュース「コンペでもらった賞品、嬉しかったもの困ったもの」

イラスト・とがしやすたか

令和5年の年末ゴルフは慌ただしかったですね。何がって、11月からどのコースもかなり混雑していました。コロナ明けで入場者が増えたのもそうですが、今まで様子を伺っていたコンペ組が大挙予約をし、それで混みだしたのです。

というわけでコンペといえば豪華な賞品がつきものです。その中で嬉しかったもの、がっかりしたものなど、いろんな思い出があると思います。 列挙しましょう。

●期待値マックスなのに外したもの
これは最初から狙っていて、貰ったら嬉しいと思った賞品です。その賞品があったコンペは、成績優秀者から順番に取る方式で、7番目ぐらいで順番が回って来て、狙った賞品がまだ残っていました。やった~と思いダッシュでゲットしました。

手に入れたのは自動パン焼き器です。こういう贅沢な品物は、自分で買わないでしょう。貰って嬉しいものですよね。ということは、家に持って帰ったら家族から大喜びされるのではないか。


喜び勇んで家に持ち帰り、リビングにデ~ンと置くやもの凄く不評でした。あれ~? なんか予想と違う。「余計なものを貰ってきて」と邪魔者扱いを受け、散々な目にあいました。ダメな理由はこうです。ウチはマンションだからキッチンが狭い。トースターがすでにあるのに、さらにパン焼き器を置く場所がない。しかも、でかいパンを作っても食べきれない。食べきれないパンを冷凍保存するなら、今までどおりパンを買って冷凍保存するのと何が違うのか。

さらにパンの材料となる粉をいちいち買わないといけない。しかもメーカー指定のものを。それがなかなか売ってない。材料を売っている店を探すのが面倒くさい。パンの材料を遠方まで行って買うなら、近所で普通のパンを買えばいい、うんちゃらかんちゃら~。

途中から聞いてて嫌になり、パン焼き器の梱包を開けるのをやめ、次のコンペの賞品に回すことにしました。かなり高価な賞品なのに、誰も取らなかった理由が分かったような気がします。気づけば1斤千円の高級パンブームも陰りが見え、6枚180円の食パンを焼いて食べるのが、一番効率的だと気づきましたとさ。

●家で好評な賞品とは?
家に持ち帰って評判がいいのは、なんと言ってもギフトセットの類です。これは3000円から5000円ぐらいの品物を、カタログを見てチョイスする形式の賞品です。

そのチョイスがロースハムだったり、伊勢海老やステーキ、はたまたケトルやジューサー、焦げないフライパンとか、主婦向けの商品が多いのです。家族はそれを見て、食べたいものか、補充したいものをチョイスします。つまり選んでいる間が、いろいろ想像できて楽しい。さらに賞品が届いてから、それを使う、あるいは食べるのがまた楽しいのです。

コンペの賞品で、2回楽しめるものってなかなかないですよ。というより日頃、家をゴルフで留守にしているので、せめてもの償いとして、家族が楽しめる賞品の持ち帰りが大切なのです。

それさえ渡しておけば、次のゴルフも堂々と出かけることが出来る。「今日もお土産頑張って~」なんて言われれば、二次会で遅くなっても、なんらとがめられることはありませんね。

●オーソドックスに貰って無難なもの
これは実用性の観点から見るとゴルフボールになりますね。ゴルフボール1ダースは2000円から6000円ぐらいで売ってるでしょうか。コンペの景品に出てくるのは1ダース2000~3000円台が多いかな。

これはボールの知識がないと得をしたのか、イマイチだったのかが、分からないのがタマに傷です。私はボールを消耗品と位置づけているのでまったく気にしませんけどね。

ニヤピンやドラコンなどで、偶然2ダースぐらいゲットすると、1年ぐらいボールを買わないで済みます。だからコンペでのボール入手は凄く大事です。

ほかコンペで貰って嬉しいのはタオルや帽子、グローブ、カラフルなティ、そういう小物類は、幾らあっても足りないぐらい。コンペの成績が振るわないときは、高額賞品を狙うよりも、実を取る作戦に切り換え、小物の補充に励みましょうか。

●実用的な高額賞品で一番欲しいもの。
ゴルフ関連で一番欲しいのはキャディバッグです。こっちはゴルフ宅配便愛用者なので、キャディバッグは痛みやすく消耗品扱いになっています。使用耐用年数は長くて5年ぐらいかな。ホームコースに置いているのもあり、さらに予備も必要なのでキャディバッグは幾つあっても構いません。

でも現実的にはなかなか当たらない。よく当るのは、キャディバッグを包むカバーかな。そっちも消耗品なので、あればあったで有り難いですがね。

●何故か多い、お酒の類
どこのコンペでもビール1ケースみたいなものが、賞品に出されることが多いです。愛飲家にとっては日々の消耗品みたいなものですか。あればしばらくお酒に困らないでしょう。

コンペでは高価な焼酎やワインなどもズラリ並びますが、何が高くて美味しいのか全然分かりません。一度、家にあるコンペなどで頂いたお酒を10本ぐらい並べ、ネットで販売価格を調べたことがあります。すると値段はまばらで1本2000円から2万円ぐらいでした。しかも市場価格2万円のワインは、見た目3000円ぐらいにしか見えない。こっちはお酒をさほど飲まないので、酒音痴なんですね。

だからパーティ会場でお酒が当たっても有り難いのか、そうでもないのかよく分りません。とりあえず喜んだフリをしておきますか。

最後になりましたが、自分たちで賞品を出し合うコンペってたまにありますよね。そこで自分の出した賞品がなかなかさばけなくて、残ってしまったことはないですか。ケチってしょぼいものを出してしまったんですね。

そして自分が下位で賞品を取る番になったら、まだ自分の賞品がさばけてない。もはや放置プレー状態か。恥ずかしさと、あまりの不甲斐なさに、自分で自分の賞品を取ってしまった。そういう人を見かけたことがあります。なんかその気持ち分かるな~。

コンペの持ち寄り賞品はケチらず、みんなに好かれるものを出しましょうね。

■プロフィール■
木村和久
きむら・かずひさ/1959年生まれ、宮城県出身。世の中のトレンドを追求し、ゴルフや恋愛に関するコラムを多数執筆するほか、マンガ原作も手がける。隔週刊ゴルフ誌「ALBA」ほか、連載多数。
 
とがしやすたか
1959年生まれ。東京都出身。「青春くん」などで知られる4コマ漫画家。ゴルフ好きが高じて雑誌でラウンドレポートなども展開。

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