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おやじゴルフニュース「果たして、ゴルフをやって痩せるのだろうか?」

イラスト・とがしやすたか

健康のためにゴルフを始める人が多いですが、そのわりには太っているおやじゴルファーが結構いますよね。ゴルフはスポーツですが、走ったりせずに歩くことが多いです。しかも乗用カート利用が多いので、長く歩く機会は減っているかも。

さらにお昼をがっつり食べて売店でビールなんか飲んだら、どうなることやら。プレー中に酒を飲めるスポーツは、世界広しといえども、そうそうありませんからね。そんなゴルフを長く続けて、痩せることは出来るのでしょうか?

答えを先に言うと、ゴルフ単体だけではノー、あるいは現状維持だと思います。今回はゴルフにまつわるダイエット話をします。まずは太る話から紹介しましょう。

1)ゴルフコンペ太る説を唱える
この説を唱えているのは私ですが、やはりゴルフコンペは社交の場なので、飲み食いする機会が増えます。コンペの日はコースで朝食を食べるのがお約束です。これは仲間との交流の意味もあり、パスするのはなかなか難しいです。そもそもコンペは、年に1回の決まり事、旧交を温め合うのが大事です。

お昼はハーフあがりでがっつり食い、さらに夕方パーティで食事が出て、飲み物もガブガブ。これで済めばいいけど、盛り上がっちゃって二次会に突入、そこで焼き肉パーティなんか始まったら目も当てられません。結局1日4食を食べることになり、普段より摂取カロリーは多め、これは絶対太ります。

だから仕事や義理でコンペ中心に年間のラウンドを組んでいる方は、太る一方じゃないですか。おつきあいも大事ですが、ほどほどにですよね。

2)理想のラウンドスタイルは?
最近、ゴルフ場で朝食を食べなくなりました。平日は朝食をやってないコースが増えているとも聞きます。しかも出てくるものは多くが和食か洋食の二択で、これが1000円程度ですから、割高に感じる人が多いと思います。

だから家でシリアルを食べるか、移動中にサンドウィッチやおにぎりをほおばる人が増えています。私はサンドウィッチ派ですね。
 
そもそも朝食を食べてから3時間程で、またお昼ごはんを食べることが、カロリーの過剰摂取だと思います。例えば朝6時ぐらいに軽朝食をとれば、12時ぐらいのお昼ゴハンは6時間あけたので、がっつり食べてもいいのです。

それからラウンド後には、余計な集まりには極力参加しないで、すぐ家に帰ります。私の場合、家に帰ってからの夕食は疲れているので、のど越しのよいもの、うどんやそばを食べて終わりにしています。こういう生活をして体重はトントンですか。太りもせず痩せもせずですね。


3)歩きラウンドは効果的なのか?
確かに歩いたほうが健康的ですが、家からの移動時間を考えると、そこで体力を使っていいのかって思います。つまり歩きでラウンドをして、帰りにくるまの運転をすると、凄い疲労感に襲われると言いたいのです。

昔千葉の歩きラウンドのコースから帰るとき、くるまの運転で疲労困憊になりました。帰りはパーキングエリアにくるまを停めて、休むことがしばしば。歩きゴルフは健康的ですが、帰りに疲れ果てて、挙げ句、居眠り運転をして事故を起こしたら意味ないですからね。

現在、ホームコースには電車で行き、しかもコースは常時フェアウェイ乗り入れ可能で、気持ちよくラウンドさせて頂いています。だからさほど疲れません。ゴルフをやった日でも余力があるときは、夜散歩をすることにしています。歩きラウンドをするより、そのほうが、体力を調整できるし、痩せる確率が高いと思います。

4)練習場通いはいい効果が出る
実はラウンドより練習場で球を打つほうが、痩せると思います。ポイントは球数少なく、回数多くですね。そもそも沢山練習すると、おやじ世代はあばら骨の疲労骨折を起こしやすいので、要注意です。おやじの骨はもろいですよ。

練習は多くても100球程度、個人的には50~60球です。近所ゆえ自転車で行くので、それも軽い運動になる、これを週2回ぐらいやれば、まあまあな効果が出るでしょう。

5)本当に痩せるには
現在私がダイエットに成功した理由を探っていますが、一番は低糖質食品の摂取だと思います。朝食は低糖質のパン、マーガリン、ジャム、シリアル、お菓子、ヨーグルトにして、徹底的に糖質を少なくし、コーヒーや紅茶も無糖にしました。

きっかけは血液検査の結果、悪玉コレステロールが多すぎると指摘され、下げる薬を処方されたからです。こりゃいかんとなって、何かしないとと思い、低糖質ダイエットを思いついた次第。

ほかに散歩は欠かさず、今年の平均歩数は1日平均約1万2000歩です。こういうことの積み重ねで痩せたのだと思います。

6)痩せるとどうなるか?
まず有名オシャレブランドの服が着れます。以前有名ブランドのゴルフウェアを買いに行ったのですが、そういうブランドのパンツ類はウエストが最大で88センチ止まりかなあ。こっちは当時ウエスト94センチぐらいあったので履けませんでした。

オシャレブランドは、事実上太った人に対して制限をかけています。ブランドイメージが損なわれるから、太めの人は着ないでくださいと暗に言っているのです。


ポロシャツはなんとか着れますが、腹が出ているもんだから、裾がちゃんとパンツの中に入らない。ポロシャツのデザイン模様も間延びして、カッコ悪いです。しかも打つたんびに裾がはみ出る。柔道の試合みたいに、毎回裾を入れるのもしんどいです。

それが痩せると、人々の評価がガラリと変わるから不思議です。まずみんなに称賛されてちょっと気持ちいいです。特に久々に会う人が「痩せたね」と言って来ます。中にはガンじゃないかと言う人もいるので、念のために大腸内視鏡検査を受けて、問題ありませんでした。

今やおやじにとって、痩せることが最大のファッションです。どんな服もそこそこ着こなしている風に見えるしね。もうデブに戻りたくないなあ~。このバランスで余生を過ごしたいです。

あと痩せると、体の切れが良くなり、イメージどおりのショットが打てます。もちろん練習効果もありで、平均スコアはアップします。痩せて損することはまったくありません。ただ勘違いしてキャバクラには行かないこと。そこでの外見は、デブの薄らハゲおやじから、痩せた薄らハゲおやじに変わっただけですから。むしろ痩せると「大丈夫? お金持っている?」なんて聞かれますからちょっと悲しいです。

そこは「全然ない、高いお酒を頼まないでね」と言いますって、実は店に通ってるんじゃんよ~。

■プロフィール■
木村和久
きむら・かずひさ/1959年生まれ、宮城県出身。世の中のトレンドを追求し、ゴルフや恋愛に関するコラムを多数執筆するほか、マンガ原作も手がける。隔週刊ゴルフ誌「ALBA」ほか、連載多数。
 
とがしやすたか
1959年生まれ。東京都出身。「青春くん」などで知られる4コマ漫画家。ゴルフ好きが高じて雑誌でラウンドレポートなども展開。

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