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わずか3週間で33人抜き 西村優菜、テキサスの奮闘【2023年下半期の1ショット】

来季のシード権をつかみとった西村優菜(撮影:ALBA)

2023年下半期は、ツアー界でどんな話題があったのか? ALBA Net恒例のライブフォトで閲覧された写真の上位20位を抽出し、それぞれ振り返ってみたい。今回は「アセンダントLPGAベネフィッティング ボランティアーズ・オブ・アメリカ」最終日の西村優菜。

◆◆◆

ファンからの期待はふくまる一方だった。大会前週の「ウォルマートNWアーカンソー選手権」では優勝争いの末に3位フィニッシュ。ツアー初勝利は逃したが、日本勢14人目となる栄冠への気運も高まり、翌週のアセンダント-を迎えた。

初日は10位、2日目は9位とじわじわ順位を上げた。だが、勢いそのままに突入したムービングデーに落とし穴。バンカーで不運にも“目玉”となってダブルボギーを喫するなど「74」で後退した。それでも「アンラッキーだった。半分しょうがない。きょうはそういう日でした」と引きずることはない。

そして迎えた最終日に意地を見せる。2バーディ・ボギーなしで2つ伸ばし、トップ10こそ逃したものの、13位タイでフィニッシュ。この結果により、ポイントランキングは61位から56位にアップし、最終戦「CMEグループ・ツアー選手権」の出場権獲得圏内(60位)に入った。

「この2週間で緊張感のあるラウンドも経験できたし、これから生きてくる。大事にしながら、しっかり頑張りたい」

西村は翌週の「ビュイックLPGA上海」でシーズン2度目のトップ10入り(8位タイ)。ウォルマート-前は81位だったランキングは、わずか3週間で33人抜きとなる48位にまでジャンプアップした。そして最終戦にも無事に出場し、ランキング48位で来季シード権をつかみとった。

2024年はルーキーイヤーで果たせなかった初優勝を挙げて、日本のファンに吉報を届けたい。

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