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「カシオワールドオープンはどうしても勝ちたい大会」と奮い立つ石川遼、13度目のチャレンジ

ホストプロを努める石川遼は、並々ならぬ覚悟で試合に臨む

洋の東西を問わず、性別を超えて、話題のプレーヤーが大会を盛り上げる

40年以上の歴史を積み重ねる「カシオワールドオープン」は、海外のビッグネームが参戦して話題を呼んだインターナショナルなトーナメントでもある。第1回大会の1981年はリー・トレビノが初代チャンピオンになり、1983年と1984年はヨーロッパの強豪が相次いで勝利の美酒に酔う。

90年代になると、フィル・ミケルソンがルーキーイヤーの1992年に参戦(1993年、1999年も出場)。1998年には22歳のタイガー・ウッズが日本ツアーに初出場して、空前のフィーバーを巻き起こした。2005年になると、試合会場が鹿児島(いぶすきGC開聞C)から高知(Kochi黒潮CC)へ移る。そして、その年には“天才少女”と呼ばれた16歳のミッシェル・ウィーが、男子ツアーに初参戦してトピックに(翌年も出場)。実は2003年に、スウェーデン出身のソフィー・グスタフソンが、女子選手として初めて日本ツアー(カシオワールドオープン)に出場していた。

2013年には四国で生まれ育った松山英樹がV。ルーキーながらシーズン4勝目をマークして賞金王という離れ業をやってのけた。この大会の歴代チャンピオンを顧みると、松山とともに、青木功、尾崎直道、谷口徹、片山晋呉、池田勇太など、日本ツアーの賞金王経験者が名を連ねており、常にハイレベルなバトルが繰り広げられている。
 

2位が3回の好相性な大会で「今年こそ優勝して恩返しがしたい」

佳境を迎える賞金王争いの行方を大きく左右し、翌年のシード権を奪い合う。それがKochi黒潮カントリークラブ(高知県)を舞台に行われる「カシオワールドオープン」だ。1年のなかで最も注目される大会といっても過言ではない。

国内男子ツアーの注目の一戦に「どうしても勝ちたい大会のひとつです」と話すのが、石川遼だ。2013年から所属契約を結び、言わずと知れたホストプロである。長きにわたる手厚いサポートを受け、石川遼シグネチャーモデルの「G-SHOCK」もお馴染み。また「石川遼バーディチャレンジ」として、1年間に獲得したバーディ数と同数の小学生向けカシオ電子辞書を贈呈する活動も行っている。

「どの大会でも常にプレッシャーや緊張はありますが、カシオワールドオープンは特別です。今までお世話になった分も含めて、今年こそ優勝して恩返しができればと思っています」(石川遼、以下同)

恩返しをしたいと思うに至るエピソードの一つが2016年のこと。各国2人1組のチームで競う対抗戦「ワールドカップ」に松山英樹と組んで出場した。ホスト大会と同週開催だったが「樫尾(和雄)会長、社長に相談して背中を押してもらった」とホスト大会を欠場して世界の舞台に送り出してもらったことは忘れない。

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