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「カシオワールドオープンはどうしても勝ちたい大会」と奮い立つ石川遼、13度目のチャレンジ

“スケールが大きいゴルフ”で男子ツアーの魅力を全開!

「カシオワールドオープン」には過去に12回出場して未勝利だが、2位3回を含めてトップ10入りは6回。「Kochi黒潮CCは太平洋に向かって打っていくようなスケールの大きいゴルフができる。いいイメージがあって好きな大会」とコースとの相性もいい。また、2020年から大幅なスイング改造に取り組み、今年で4年目。以前とは形の違うスイングに変わった。「気持ちよく振れるようになってきた」とブレない姿勢を貫くことで、求める形が身についてきた。当初はドローボール一辺倒でスイングの形を作ってきたが、今はフェードボールなど状況に合わせた球筋も打つように進化した。

昨今は女子ツアーの人気が高いといわれる。

「男子が女子に負けていると言われることもありますが、僕はそう思いません。それぞれの魅力があると思っています。男子は迫力のある豪快なショットが醍醐味なので、実際に会場で見ていただけると嬉しいです」

大会のおひざ元となる高知の魅力にも触れた。

「高知は温暖な気候に温かい人々、それにおいしい食事もあり、お気に入りの場所です。ぜひ会場でお会いしましょう」

常に5〜6本を持ち歩く。お気に入りは石川モデルの最新作

石川遼の左腕にはいつも「G-SHOCK」が巻かれている。毎週のトーナメント会場には予備を含めて5〜6本を持参して「トップスの色に合わせたり、今日は〝これがいい〞といった直感で選ぶこともあります」と、ウェアや気分によって左腕の彩を変えている。

今のお気に入りの1本は、10月に発売された石川遼シグネチャーモデルの第4弾。

「文字板の落ち着いたグリーンの色味とゴルフボールのディンプルが透かしで入っているところが気に入っています。ライフスタイルでもゴルフプレーでも楽しめるデザインだと思います」

男子プロの豪快なショットを引き出す最高峰のフィールド

「カシオワールドオープン」の舞台が、四国屈指のチャンピオンコースであり「高知の指定席」をコンセプトにするKochi黒潮CCへ移った(05年)のは、理由がある。同コースの創設者・岡﨑隆会長が、カシオの創業者・樫尾忠雄氏の故郷である高知で「カシオワールドオープン」を開催してほしい、それにふさわしいコースを造りたい、という思いがあったのだ。

コースは全体的にかなり広くて開放感にあふれ、アップダウンがキツくないのでギャラリーが歩いて観戦しやすい。大会の10〜18Hでは全てのホールで雄大な太平洋を眺めながら、男子プロならではの豪快なショットが楽しめる。ただし、グリーンには大きなアンジュレーションがあるので、アイアンでいかに良いポジションに乗せるかがスコアを伸ばすカギに。

今年は未定だが、過去の大会では決勝ラウンド(土曜・日曜)のみ、池越えの16H(パー4)が名物「ワンオンチャレンジ」のホールになった。グリーンのセンターまで約310ヤード、選手がワンオンに成功する確率は高い。今年の大会もこの催しがあれば、見どころの一つになることは間違いない。

問い合わせ先/カシオ
取材・文/新井田聡

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