• HOME
  • 記事
  • ゴルフ
  • “ちょっと拝借”が起こした奇跡 見知らぬ2人が1つのボールでホールインワン?

“ちょっと拝借”が起こした奇跡 見知らぬ2人が1つのボールでホールインワン?

記念球を手に笑顔のフェルナンデス氏とミラーくん(インスタグラムより転載)

アマチュアがホールインワンを達成するのは、約1万2000分の1と言われている。人生で一度あるかないかというミラクルだ。そのホールインワンにまつわる、ある奇跡的なエピソードが話題となっている。米国のヤフーニュースが伝えた。

米国ミネソタ州のミネアポリスGCで、ある“奇跡”が起きた。2022年6月。当時13歳のプレストン・ミラーくんが4番パー3でホールインワンを達成した。

その後、クラブハウスに戻ったミラーくんは、あることに気がつく。「しまった!」。ホールインワンで使ったボールを、ラウンド中になくしてしまったのだ。

“記念球”は失われてしまったものの、ミラーくんは仲間と祝杯を挙げていた。そこに別のプレーヤーが入ってきて、『自分もホールインワンを達成した』とスコアカードを出した。16番パー3でエース達成のリカルド・フェルナンデス氏だった。一日で2人のホールインワン達成という快挙だ。

ただ、その裏にはさらなるミラクルがあった。フェルナンデス氏はエース達成の前、7番ホールと隣接する12番の林の中で、“SLP”と書かれたボール、タイトリスト・プロV1を見つけた。それを“ちょっと拝借”とばかりに、フェルナンデス氏は自分のバッグに入れたという。

その後、フェルナンデス氏はそのボールを使ってホールインワンを達成したのだが…。実はそのボール、ミラーくんが4番でエースを達成し、なくしたと思われた“記念球”だった。一日で2人のプレーヤーが1つのボールでホールインワン。ちょっとした気まぐれが生んだミラクルだった。

フェルナンデス氏がそのボールを見せたとき、ミラーくんと仲間たちから大歓声が上がったのは言うまでもない。記念球はミラーくんのもとに返されたという。

落ちているボールを自分のものにするのは、決して褒められた行動ではないが…。今回はもちろん“おとがめ”なし。ミラーくんとフェルナンデス氏は記念球を手に、笑顔で2ショット写真におさまった。

関連記事