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青木瀬令奈が振り返る2023年、伊藤園最終日の自信から生まれた念願の複数回優勝

お客さまと一人ひとりの会話に楽しそうな笑顔を浮かべた青木瀬令奈(撮影:ALBA)

2023シーズンで2勝を挙げた青木瀬令奈が12月2日、ウェア契約を結ぶHeal Creekの六本木ヒルズ店などで販売会とレッスン会に臨んだ。

ファンと対面で向き合う販売会に関し、「普段はトークショーが多く1対1のイベントは初めてでしたが、生の声を聞くことができて面白いですね。トーナメント会場でも対面はなかなかないですから」と、シーズン中とは違った笑顔。2023年は3月の「Tポイント×ENEOSゴルフトーナメント」と、11月の「大王製紙エリエールレディス」の複数回優勝を遂げた青木だが、1年を次のように振り返った。

「毎年、複数回優勝を目標に掲げながら今年も厳しいかなと思っていたのですが、伊藤園レディスの最終日のプレー(4アンダーの68)が自信になって、ひょっとしたら次の試合はいけるかもと思いながら松山に入りました。大王製紙は初めてプロのトーナメントに出場した大会で、9回目のチャレンジだったのですが、たくさんの失敗が詰まっていた。でも、その経験をベースにプレーしたらうまくいったので、これまでの失敗もムダではなかったんだと思いました」。

その最終日、「大会のカラーをイメージし、大会役員もブルーのブレザーを着用していたのでチョイスした」という青木は、同ブランドの頭文字をアレンジしたジャガード編みで、肩から袖にはブルーのラインも入っているネイビーのニットで臨んだ。そのため、優勝した瞬間は「よし、これならピッタリ合う!」と思っていたそうだが、優勝者に贈られたブレザーはピンク。「あれれ~、と思っちゃいました(笑)」と当時のエピソードを披露した。

また、青木は一念発起して2021年5月から美容室やネイルサロン、大好きな宝塚やお酒を封印してきたが、大王製紙の優勝後、「お酒を飲みたい」と自分へのご褒美を示唆。しかし、最終戦終了の翌々日からトレーニングを始めたことで、「お酒を飲んだことで(トレーニングが)ムダになっちゃうのもなぁ」と保留中。ネイルは「本格的なジェルネイルだと1カ月に1回は通わないといけないし、やっぱり今は厳しいかも。ヘアサロンだけは表彰式の前に行こうかな」と、ストイックな生活はオフに入っても続いている。

ファンに「どうやったらうまくなりますか? どういう練習がいいですか?」と聞かれると、「ライバルを作ること。そうすればずっと意欲をもって練習できる。松山英樹さんの本にも、自分が心を燃やせるほど意識しあえる相手がいるのが幸せ、とありました。私のライバルは成田美寿々。彼女の通算13勝が目標です」と、現在の5勝からの積み重ねを口にした。

「2023年は目標の複数回優勝ができたので、まず来年は3勝できればと思うし、メジャーで優勝したい。加えて今年は優勝したあとに調子を崩した。2週、3週続けて優勝できるように、心身を鍛えます。連続優勝できる人は、本当にリスペクトしている」。一歩ずつ階段を上がっていくタイプの青木だが、2024年もコツコツと成田の背中を追う構えだ。

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