「ケミストリーがここ数年とは段違い」エンビードが今季のチームに自信も新型コロナ陽性で離脱<DUNKSHOOT>

エースのエンビードは「同じ目標に向かっている」と今季のチームに手応えを感じていたが、新型コロナで離脱が決まった。(C)Getty Images
オールスターガードのベン・シモンズ不在のまま今季を迎えたフィラデルフィア・セブンティシクサーズは、開幕4試合を終えて2勝2敗も、そこから6連勝を飾りイースタン・カンファレンス首位の8勝2敗(勝率80.0%)とした。

チームはここ4試合、平均19.8点、9.0リバウンド、4.2アシストを記録するトバイアス・ハリスを新型コロナウイルスの安全衛生プロトコル入りで欠いているが、7選手が平均2桁得点を記録するバランスの良さで白星を重ねている。

現地時間11月6日(日本時間7日、日付は以下同)に開幕から好調のシカゴ・ブルズを敵地で114-105で下した後、大黒柱のジョエル・エンビードは「ケミストリーがここ数年とは段違いだ。俺たちはまとまっているし、同じ目標に向かっている。皆が、何かを証明しなければと感じているのさ」と自信を覗かせていた。

ところが、8日にそのエンビードが新型コロナの検査結果で陽性反応が出たと現地メディアが報道。「彼は良くないね。症状に苦しんでいて、トバイアスとすごく似ている。今私の口から言えるのはそれだけだ」とドック・リバース・ヘッドコーチ(HC)は語り、同日にホームのニューヨーク・ニックス戦へ臨んだ。

シクサーズは1日のポートランド・トレイルブレイザーズ戦でエンビード、ハリス、シモンズという3本柱不在の中で勝利を収めたものの、この日は96-103で敗れて連勝は6でストップ。
それでも、フルカン・コルクマズが5本の3ポイント成功を含む19得点、タイリース・マキシーが16得点、9リバウンド、5アシスト、ジョージ・ニアンが15得点、セス・カリーが14得点、6アシスト、さらに先発センターに入ったアンドレ・ドラモンドが14得点、25リバウンド、2ブロックの奮闘を見せた。

「我々は(この状況下でも)得点し、勝利のためにプレーする方法を見出さなければいけない。どんな戦力であろうとね。チームはここまでそれができている。もちろん、ジョエルにトバイアス、マティス(サイブル)がいないことで我々の選手層は薄くなってしまっている。でもプレーしないといけないし、競い合っていかなきゃいけないんだ」とリバースHCは言う。

左ハムストリングを痛めて3試合連続で欠場していたダニー・グリーンがニックス戦で復帰したのは朗報だが、シクサーズは3本柱に加えてリーグ有数のディフェンダーであるサイブルもプロトコル入りで欠場と、大幅な戦力ダウンを余儀なくされている。

NBAの規定では、新型コロナで陽性判定を受けた選手は最低10日間チームから離脱することになる。彼らが復帰するまではコルクマズやカリー、グリーン、マキシーといった脇役陣の踏ん張りが不可欠だ。

はたして、エンビードとハリス、サイブル不在の中でどれだけ勝ち星を掴むことができるのか。現有戦力のステップアップに注目していきたい。

文●秋山裕之(フリーライター)

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