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“楽天消滅”で全37試合に 国内女子ツアーの2024年日程が発表、賞金は約1億1734万減

2024年のJLPGA大会スケジュールが発表された(撮影:福田文平)

日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)は19日、2024年のトーナメント日程を発表した。レギュラーツアーは今年と比べ1試合減の全37試合を開催。賞金総額は1億1734万9000円減の44億円となる。

開催中止になるのが、今年は7月末に行われた「楽天スーパーレディース」。JLPGA主催、楽天グループ特別協賛で、21年から兵庫県の東急グランドオークゴルフクラブで実施されてきたが、それが日程表から外れた。賞金総額の減少はこの大会にかけられていた1億円に加え、日本開催の米国女子ツアー「TOTOジャパンクラシック」の換算レートが現時点で変わっている影響。実質的には楽天スーパーレディース1試合分少なくなる。

その開催週はオープンウィークになるため、来季は「ミネベアミツミ レディス 北海道新聞カップ」(7月4~7日)、「大東建託・いい部屋ネットレディス」(7月18~21日)、「北海道meijiカップ」(8月2~4日)が1週ずつ空いて開催されることになる。

また、今年までコニカミノルタが特別協賛してきた公式戦の「日本女子プロゴルフ選手権」の冠スポンサーがソニーに変更。「ソニー 日本女子プロゴルフ選手権」にリニューアルされ、沖縄県のかねひで喜瀬カントリークラブで開催される。この他では、昨年から「リシャール・ミル ヨネックスレディス」として行われた大会が、「ヨネックスレディス」に戻るなどの変更点がある。

コースでは、2015年から小樽カントリー倶楽部(北海道)で実施されてきた「ニトリレディス」の開催地が、10~13年に使用されてきた桂ゴルフ倶楽部(北海道)に戻るなどの変更も。「富士フイルム・スタジオアリス女子オープン」、「ブリヂストンレディスオープン」は2年ぶりに関東に戻り、それぞれ石坂ゴルフ倶楽部(埼玉)、袖ヶ浦カンツリークラブ 袖ヶ浦コース(千葉)が舞台となる。TOTOジャパンクラシックは、滋賀県の瀬田ゴルフコース 北コースで開催。来年の「日本女子オープン」は、茨城県の大利根カントリークラブ 西コースで行われる。

下部のステップ・アップ・ツアーは、4試合減の全19試合でスタート。賞金総額は4億3000万円で、前年比7500万円の減少となる。今年3試合だったレジェンズツアー(シニアツアー)は3試合増え、賞金総額も5450万円増が見込まれている。

同日には都内で記者会見も行われた。そこに小林浩美JLPGA会長らも出席し、レギュラーツアーから1試合減ったことについては、「猛暑対策など総合的な判断から空き週にした」と説明。またステップ・アップ・ツアーに関しては「現在、作業中のものもある」と含みをもたせた。

そのうえで、「ツアー強化策も10年を迎えた。JLPGAの4日間大会数の協会目標は(全試合のうちの)半分だったが、それは2023年に19大会になり達成した。海外でも上位争いをする選手が増えているし、日本で培った強さを発揮して、どの選手も米ツアーで優勝してもらいたい」と、選手たちの日本ツアーからの“飛躍”にも期待を込めた。

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