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新たな日本代表のディフェンスリーダー板倉滉の次なるステップアップ

写真:板倉滉(7044sueishi/アフロ)

カタールW杯のベスト16進出に大きく貢献した日本代表DF板倉滉(25)の評価が急上昇中だ。

決勝トーナメント1回戦のクロアチア戦こそ累積警告で出場できなかったが、十分にその存在感を世界にアピールできたと言えるだろう。

気になるのはそんな新たな日本代表のディフェンスリーダーの次なるステップだ。

ボルシアMGに残留かビッグクラブへの移籍か

板倉滉は、W杯を最高のコンディションで迎え、運良く活躍できた選手ではない。

W杯の数ヶ月前に膝の靭帯を断裂し、必死のリハビリで無理やり間に合わせ自身の最低限のプレーをした選手だ。

今季開幕から怪我をするまでの5試合で、ボルシアMGでMVP級の活躍をしており、バイエルン相手にもそのディフェンスは通用していた。

ここ数年の成長は異常とも言えるほどで、能力的にはブンデスリーガやその他の欧州トップリーグの強豪クラブでもレギュラーで活躍できるほどだ。

気になるのは、今冬もしくは来夏にボルシアMGからステップアップ移籍をするのかといった点だろう。

すでに多くの強豪クラブが興味を示しており、本人の意思とクラブの了承があれば移籍する可能性は高い。

板倉と共に今後の日本代表のディフェンスラインを引っ張る存在である冨安は、すでにアーセナルという欧州のビッグクラブで活躍していることから、板倉ももうワンランク上のクラブで活躍しておきたいところだ。

ボルシアMGに留まりCLに出場するという選択肢

板倉は現在25歳であり、決して若手というわけではない。

それは、次の移籍が失敗した場合のリスクが高いということでもある。

リスクを考えるのであれば、「移籍しない」という選択肢も悪くはないのではないか。

ボルシアMGは、現在ブンデスリーガで8位に位置している。

CBのレギュラーである板倉滉が長期間欠場していたにも関わらず、好位置につけているのだ。

ユリアン・バイグルやヨナス・ホフマン、マルクス・テュラムなど、優秀な選手も多数揃っており、板倉が本格的にクラブに復帰すれば、まだまだ来季のCLやELの出場権を狙えるはずだ。

ボルシアMGは、実際にこの10年間で6回もCLもしくはELに出場しており、ブンデスリーガではすでに強豪と言われる存在である。

そう考えれば、リスクのあるステップアップ移籍をせずに、ボルシアMGでCLなどの欧州トップの経験を得た方が良いのではないか。

思わぬビッグクラブからのオファーが来る可能性もあるが、まずは今季の後半戦で圧倒的なパフォーマンスを魅せてもらいたいものだ。

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