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原英莉花

渋野日向子、畑岡奈紗らスター勢揃い 女子ゴルフを人気と実力で牽引、“黄金世代”を解説

畑岡奈紗

畑岡奈紗
写真:畑岡奈紗(AP/アフロ)

1999年1月生まれの畑岡奈紗も海外を拠点に活躍する黄金世代を代表するスターのひとり。2016年10月に宮里藍の18歳110日を更新する日本人史上最年少の17歳271日でプロ入りすると、2017年からUSLPGAツアーを主戦場にプレー。2018年にはメジャー大会の「全米女子オープン」で10位となり、日本人初の10代でのトップ10入りを果たした。2019年には日本人史上最速となるLPGAツアー出場17試合目での生涯通算獲得賞金1億円超えを果たした。国内通算5勝、米ツアー6勝の実績を誇る畑岡は2021年の東京五輪にも出場し9位に入った。アメリカ航空局・NASAが名前の由来であり、「前人未到のことを達成できるように」と込められた名の通り、世界を舞台に活躍を続けている。

小祝さくら

小祝さくら
写真:小祝さくら(USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

1998年4月生まれで25歳を迎えた小祝さくらは北海道北広島市出身、2017年にプロテストに合格し、LPGA89期生としてデビューした。2019年にLPGAツアー初優勝を果たし、賞金ランキングで2年連続の8位に名を連ねると、新型コロナウイルスにより合算シーズンとなった2020-21年はこの期間だけで5勝を挙げる活躍で賞金ランクも3位とトップゴルファーの仲間入りを果たした。JLPGAツアー通算8勝を挙げるなど国内ツアーきっての実力を備える“黄金世代”のひとりで、将来的な賞金女王獲得も期待される。

原英莉花

原英莉花
写真:原英莉花(AP/アフロ)

1999年2月生まれの原英莉花は高校時代の2015年から日本ゴルフ界のレジェンド、尾崎将司に師事している“ジャンボ門下生”。2018年からプロのシーズンに参戦し、2019年には「リゾートトラストレディス」でLPGAツアー初優勝を果たすと、同年の12月には渋野、河本結らとともに日本ゴルフトーナメント振興協会(GTPA)が選ぶ「ルーキー・オブ・ザ・イヤー」に選出された。ここまで通算4勝挙げている原は2020-21年シーズンにドライビングディスタンスで257.26ヤードを記録し1位に入るなど、黄金世代でも屈指の飛ばし屋として活躍が期待されている。

古江筆頭に台頭する“プラチナ世代”

古江彩佳
写真:古江彩佳(AP/アフロ)

今回は1998年4月から1999年3月生まれの黄金世代を紹介したが、1学年下には23歳ながらJLPGAツアー通算12勝の実績を誇り、2020-21年シーズンには賞金女王を獲得し、2021年の東京五輪で日本のゴルフ界初となる銀メダルを獲得した稲見萌寧が君臨。さらに、もう1学年下には2000年生まれの「プラチナ世代」として、2020-21年シーズンの賞金ランク2位で2022年には米ツアーでも初優勝を果たした古江彩佳を筆頭に、国内ツアーで活躍する安田祐香、吉田優利、西村優菜といった人気と実力を備えた充実のメンバーが控えている。

黄金世代の一員として風穴を空けた勝、ゴルフ界の新たなアイコンとして圧倒的な人気を誇る渋野、世界を舞台に日本の新たなスターとして活躍する畑岡といった面々の台頭は同学年への競争力を促しただけでなく、稲見、古江といった下の世代にも新たなスターを生み出すことに繋がっている。国内外において女子ゴルフ界人気を牽引する彼女たちがさらなる活躍で飛躍を遂げるか。日本スポーツ界を引っ張る女子ゴルフの“黄金世代”からは目が離せない。

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