新JGRが発売3日でランクイン!【ボール売り上げランキング】

今回もスタートダッシュを決めた三代目「JGR」

ここ数年、ボールの販売数ランキングは本間ゴルフ「D-1」などの低価格帯とタイトリスト「ProV1/x」ブリヂストン「TOUR B X/XS」などの高価格帯がランク上位を争う、二極化された構図となっている。
 
その中で特異な存在なのが中価格帯のブリヂストン「JGR」だ。「飛距離モンスター」と名付けられた2018年の初代発売時は「これは飛ぶぞ」と口コミが急速に広まり、プロゴルファーが使っていないディスタンス系ボールにも関わらず発売初月に販売数ランキング1位に躍り出た。
 
「JGR」はその後もランキングの常連になり、2021年「マッスルコア」の二代目を経て三代目「デカ飛びマッスル」が2023年8月4日に発売開始。8月6日までの集計結果のため3日間のデータとなるが、それでもランキング7位に食い込んだ。
 
「販売3日で予想以上のシェアを獲得できました。幸先いいです」(ブリヂストンスポーツ)
 
とブリヂストンも期待を寄せる。
 
そもそも、「JGR」は売りづらい商品のはずだ。飛距離が最大限伸びるように設計されているディスタンス系ボールを、飛距離の“調整”に重きを置くプロゴルファーが使用することはほぼ無い。そして「ツアーでの活躍」がシェア獲得に大いに寄与するのは、同社が契約するタイガー・ウッズの使用球「TOUR B XS」が大幅にシェアを伸ばした実績からみても明らかだ。さらにランキング上位にいるディスタンス系のほとんどすべてがダース2,000円~3,000円の低価格帯であることを考えると、ダース5,000円代の「JGR」は価格優位性も無い。ツアープロの使用球でもない、廉価でもないこの売りづらいはずの商品が、三代・6年間も売れ続けている理由とはいったい何なのか? ブリヂストンに改めて聞いてみた。
 
「『JGR』がおかげ様でご好評をいただいているのは、やはりユーザーの皆様の口コミによるところが大きいと思っております。初代は特許技術『BOOST POWER TECHNOLOGY』でコアだけではなくボール全体を内軟外硬の設計にして、ボール全体が効率的にしっかりつぶれ、しっかり弾くことで高初速と低スピンによる大きな飛びを実現しました。その飛距離アップを実感したユーザーの皆様がリピーターとなり、ありがたいことに『JGRは飛ぶよ』と周りの皆様に広めていただいているようです。二代目はコアを進化させた『マッスルコア』で飛距離性能がさらに向上し、このたび発売となった三代目はその上を行く『BIGマッスルコア』でつぶれた後の復元スピードを早め、更なる飛距離アップにつなげました。こうした飛距離にこだわり、正常進化を続けてきた“分かりやすい商品”だからこそ、新しくなってもすぐに手に取っていただけているのかもしれません」(ブリヂストンスポーツ)
 
ツアーでの確かな実績を持つ「TOUR B X/XS」に加え、今やブリヂストンゴルフボールの“第三の柱”ともいえる存在になった「JGR」。次週は更に上位に食い込むのではないか、と注目されている。
 
 
ボール売り上げランキングトップ3
 
1位 本間ゴルフ D1
2位 タイトリスト PRO V1
3位 ブリヂストン TOURSTAGE EXTRA DISTANCE

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