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無期限休養宣言中の成田美寿々に話を聞いた「楽しいときもあれば、物足りなさを感じることもある」

釣り上げたスズキを嬉しそうに抱える成田美寿々(撮影:福田文平)

昨年11月21日に自身のインスタグラムで「来年度から少しツアーを離れて休養することに決めました」と宣言し、無期限休養中の成田美寿々に近況を聞いた。話を聞いたのは盟友・青木瀬令奈と東京湾でスズキを爆釣した後、自ら釣った60センチクラスのスズキを調理してもらい食べているときだった。

「今は本当に何もしていません。一日ボーッと過ごすこともあるし、今日みたいにやりたいと思いついたことをやる日もあります。キャンプにも行ったりしました。テントを張って、薪を割り、料理を楽しんだり。初めての経験で楽しかったです」と話した成田。
 
そして、スポーツを本格的にやり始めた学生時代から「こんな状況は初めてです。楽しいときもあれば、物足りなさを感じるときもあります。でも今は、それでいいと思っています」と続けた。
 
これまでゴルフに集中し続け、それ以外のことはほとんど何もしていなかった。だからこそ、ツアー13勝という実績を積み上げてこられたのだが、休養した今、ゴルフ以外に少しでも興味を持ったことは何でも体験してみたいという思いがあるのだ。もちろん「もっとゴルフがうまくなりたいとか、試合に勝ちたい負けたくない」という気持ちが影を潜めてしまい、休養を宣言しているからに他ならないのだが。
 
「とにかく今は、社会見学とかにすごく興味があります。アルバイトでもしようかなと考えたりもしました。ゴルフは今年に入ってまだ1ラウンドだけしかしていません。ジュニアイベントに参加させていただいたときに回りました。自分のスイングを忘れてしまったというかグチャグチャになっていて、上手な人のスイングをマネして演じるくらいの感じになっていました」と、笑いを交えながら話す。
 
ただ「トレーニングはちょこちょことやっています。ちょっと絞ろうというか、なまくらな体にはなりたくないというか」と、アスリートらしさは健在。「復帰の予定はまだ決めていない」が、気持ちの洗濯中といったところのようだ。
 
来週、1月12日には青木瀬令奈の合宿に同行するため、ハワイに飛ぶ予定だという。そこで何を感じるのか。成田の充電期間は、まだ始まったばかり。引き続き、見守っていきたい。(文・河合昌浩)

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