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メジャー制覇の神谷そら、女子には珍しい『ベンタス ブラック』を使う理由とは?

女子ツアーNO.1の飛ばし屋・神谷そら(撮影:福田文平)

国内女子メジャー「日本女子プロゴルフ選手権大会コニカミノルタ杯」では9月11日時点でドライビングディスタンスNo.1となっている飛ばし屋・神谷そらが優勝。ツアールーキーながら早くも今季2勝目を挙げた。
 
神谷は女子では珍しい『ベンタス ブラック』のユーザー。このシャフトは日韓亜男子共催試合の「Shinhan Donghae Open」で17人が使用し、モデル別使用率12.3%でトップになっている人気の製品だが、女子で使用している選手は珍しい。
 
フジクラのツアー担当、飯村俊哉氏に聞くと、「今季から、ドライバーとウッドで『ベンタス ブラック』の5Xを使用しております。昨季は6Xを使用されていました。このシャフトは元調子で、弊社の中で最も“ハード”なシャフトのひとつ。シャフト自体に動きが少ないため、しなりすぎず、オフセンター時の捻じれにも強いため、方向性が安定しやすい。先端の強さから低弾道になりスピンが減りやすいのが特徴です。“変に動かないところ”が飛ばし屋の神谷選手にとって、安定性をもたらし、フィーリングに合ったのだと思います。本人も“やりたい動きに反応してくれるところ”が良いと言ってくれています」と神谷が気に入っている点を話してくれた。
 
前回の優勝時は44.75インチだったが、今回は45.25インチに伸ばしていた。この理由に関しては、「連戦の疲れもあり、スペックダウンをした5Sや『ベンタス ブラック』より動きがある『ベンタスTRブルー』や『ベンタスTRレッド』をチップカットをしたものなど数多くテストを重ねていて、実際に『ベンタスTRブルー』を最大限にチップカットしたものを試合で使ったこともありました。しかし、どれもダウンスイングでの切り返しでフィーリングが合わなかったり、スピン量が安定しないなど最終的な決定には至りませんでした。そんな中、クラブの長さを変えてテストを試みた結果、最近になって体調が戻ったということもあり「安定するし、振りやすいけどもう少し距離が欲しい」という話になり今の長さにしたところ、長くしたことによりシャフトに若干の動きが生まれ、急遽採用となりました」とのこと。
 
9月11日に正式名称が発表されたばかりの新ドライバー『RMX VD/M』の飛距離性能と操作性、そして『ベンタス ブラック』のねじれにくさ&低スピン性能、それらが合わさって、神谷の圧倒的な飛距離が生まれているようだ。
 
なお、フジクラシャフトは「日本女子プロゴルフ選手権大会コニカミノルタ杯」で61名/46.6%、「Shinhan Donghae Open」58名/42%、米国女子ツアー「クローガー・クイーンシティ選手権」では49名/34%の使用率でブランド別使用率No1に輝いている。

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