ヘッドスピード40m/sなら5番ウッドより7番ウッドがいい!?

今季、徐々に調子を上げている永峰咲希。5番ウッドはバッグに入れず、7番ウッドを入れている

王道のセッティングを考えるなら3番ウッドの下は、5番ウッドに4番、5番ユーティリティあたりが一般的だろう。だがベテラン選手のなかには3番ウッドの下は7番ウッドというプロもいる。代表的なのが、ここ3試合でベスト10フィニッシュを続け、上り調子の永峰咲希だ。3番ウッドはハイロフトのテーラーメイド ステルス2(16.5度)にしているが、その下の7番ウッドはロフト21度のステルス2だ。以前は3番ユーティリティを使ったこともあったが、その距離を7番ウッドでカバーしている。7番ウッド以下はステルス2の5番(ロフト25度)と6番ユーティリティ(ロフト28度)で揃えている。

クラブフィッターの鹿又芳典氏によれば「3番ウッドはティショットをレイアップするときや、パー5の2打目で必要になる場面が多いですが、5番ウッドとなると使用頻度も少なくなるし、ヘッドスピードが40m/s前後だと思った高さが出せなかったりしてミスの確率も高い。それなら5番ウッドを抜いて7番ウッドの距離から確実にグリーンを狙うというコースマネジメントをしたほうが賢明です。6000ヤード台の女子ツアーのコースセッティングでは、5番ウッドより7番ウッドのほうが使う場面も多くなるのでしょう。アマチュアにも参考になる入れ方だと思います」。
 
もう一人、3番ウッドの下に7番ウッドを入れているのが2度賞金女王に輝いた鈴木愛だ。本人はその理由について「7番ウッドのほうがユーティリティよりやさしいから」と話す。
鈴木の場合、3番ウッドは最新のピンG430(ロフト15度)だが、7番ウッドは前モデルのG425(ロフト20.5度)から3年変えていない。それだけ手放せない1本なのだろう。ちなみに7番ウッド以下は、4番ユーティリティ(G430、ロフト22度)と5番ユーティリティ(G430 、ロフト26度)となっている。いずれにしても白ティから回っているアマチュアは、自分のヘッドスピードを考えて、やさしい7番ウッドのしたほうが好スコアを期待できるかもしれない。

関連記事