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猛暑、熱波、灼熱、何でも来い! ホステスプロの倉田珠里亜、元気の秘訣はピラティス&“サ活”【大和笑莉奈の突撃ステップ・アップ便り】

倉田珠里亜は暑さに強い! 元気の秘訣は…(撮影:上山敬太)

<カストロールレディース 事前情報◇25日◇富士市原ゴルフクラブ(千葉県)◇6435ヤード・パー72>

全23試合が行われる今季のステップ・アップ・ツアーも折り返し地点を過ぎ、今週は歴史ある「カストロールレディース」が千葉県で開催される。“灼熱”の大会とも言われる今大会では、数々のドラマが生まれてきた。今年も“熱戦”必至。そんな大会を前に、自身も同ツアーに出場する大和笑莉奈が注目選手から聞き出した生の情報をお届けする!

■ホステスプロがV宣言!

今週のカストロールレディースと言えば“猛暑”、“灼熱”といった言葉が浮かぶほど、夏の名物大会として定着している。共催のカストロール社は多くの女子プロゴルファーとスポンサー契約をしており、カストロール女子の活躍も毎年話題になってきた。そして今年も1人のホステスプロが元気に大会を迎えようとしている。

今回、大和が注目選手に選んだのは倉田珠里亜(くらた・じゅりあ)。2013年のプロテストに合格。しかもトップ合格だったことから一気に注目を浴びた。プロ転向後は目立った成績なくここまで来たが、愛くるしい笑顔と明るいキャラクターはいまも健在。そんな倉田に大和が今大会の目標を聞けば即答。「優勝です!ホステスプロとして頑張りたいです!」と迷いなくV宣言が飛び出した。

今季はここまで9試合に出場しベスト10がなく苦しい時間が続いているが、原因は分かっているという。「せっかくバーディを獲ったのに、すぐまたボギーをうっちゃうということがあったり、もったいないミスがあるんです」と自己分析。プレーヤー心理を理解する大和が「メンタル面なのかな?」と聞けば、「そうかもしれないですね」と、技術面よりも気持ちを強く持つことが、このあとの浮上には欠かせないようだ。

■30歳初戦、今週の大敵は??

「今大会の特徴と言えば、やっぱり暑さですね。熱中症には気をつけてほしいです」と大和。確かに連日猛暑日の予報で、コースは“ほどよく”アップダウンもあり、選手の体力を消耗する。年齢のことを言うのは…とも思うが、14日で30歳になったばかりの倉田にとっても油断大敵だ。

そんななかでも、倉田は毎日元気いっぱいで、プロアマが行われた火曜日も明るい姿がコースで目撃された。「わたしは暑いのは大丈夫です。とはいえ、去年は軽く熱中症のような感じになったので、今年は経口補水液をめちゃくちゃ買い込んできています(笑)。いつも飲んでいますが、かなり効きます」と効果てきめんのよう。

「やっぱり暑さとの戦いで、ヤバいと思ってから飲むのではなく、最初から飲んでいます。集中力も高まる感じですね」と、しっかり体調面を整えて“熱戦”に臨んでいく。年間を通しても最も暑い大会といっても過言ではない。そんな1戦では、アマチュアにも参考になる暑さ対策こそが、大事でもある。

■オフには何をしている?

ベテランの域に達してきた倉田だが、大和がトレーニングについて聞けば、ハードな内容は聞かれない。「ピラティスと初動負荷だけですね。ケガが減りました」。体を痛めつけるものは卒業。体に負荷をかけると同時に、しっかりと神経、筋肉の動きを連動させるものが今はお気に入りだ。

「しっかりと体幹が鍛えられますし、集中力も上がりますね」と効率よく体の動きとメンタルのバランスをアップ。「試合が始まってからは回数が減っていますけど」と、シーズン中はなかなか行く機会も減ってしまうが、それでも積み上げてきた強い体で、暑さに立ち向かっていく。

さらにもうひとつ。休みの日の倉田は何をしている? 大和も大共感の答えは「サウナめっちゃ好きです(笑)」。サウナに限らず「スーパー銭湯、岩盤浴とか行ったりしますね。すっきりします」と、もっぱら体を休めることが多い。

無理なく体をつくり、サウナで癒やし、暑さ対策も万全。「暑いのに強いということで、今週の大会をいいきっかけにしてほしいですね」と大和の期待も大きく高まる。

解説:大和笑莉奈(やまと・えりな)
1990年2月13日生まれ、山形県出身。中学時代にはアルペンスキーで全国大会出場経験も持つ。宮里藍らを輩出してきた名門の東北高校ゴルフ部に進み腕を磨くと、2009年のプロテストに合格。13年には「エディオンレディースカップ」でステップ・アップ・ツアー優勝。レギュラーツアーでも優勝争いを経験してきた。現在はテレビでの解説なども務め、21年にはゴルフ業界活性化、女子プロゴルファーの新たな可能性追求のため、「LPGA女子プロゴルファーズ連盟」を立ち上げた。

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