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「こういう経験はいままでにない」 畑岡奈紗は“不思議”なディフェンディングチャンピオン

タイトル防衛に向けて、コースの感触を確かめた畑岡奈紗(撮影:ALBA)

<DIOインプラントLAオープン 事前情報◇28日◇パロス・バルデスGC(米カリフォルニア州)◇6447ヤード・パー71>

昨年4月の「DIOインプラントLAオープン」を制してディフェンディングチャンピオンとして臨む畑岡奈紗だが、状況がちょっぴり面白い。

今大会の舞台となるのは、昨年に畑岡が制したハリウッドサインを望むウィルシャーCCではなく、同じカルフォルニア州にあるパロス・バルデスGC。同コースでは昨年に「パロス・ベルデス選手権」が行われたのだが、畑岡はその大会に出場しなかったため、“初めて”回るコースでの“タイトル防衛戦”になる。

「こういう経験はいままでにないので、不思議な感じです。同じスポンサーさんでディフェンディング。ウィルシャーは平らなコースだったけど、真逆タイプのコース」。米通算6勝を挙げた日本を代表する世界トップランカーは、少し戸惑いを見せながらも笑う。

LAオープンのイメージがガラリと変わったこのコースだが、フェアウェイは絞られて細かい傾斜があり、アップダウンが激しく、グリーンも小さい。「打ち上げに対して(ボールが上がりにくい)左足下がりからボールを上げていかないといけないところもある」とコースの難しさを語る。ポイントになってくるのはやはりグリーンを狙うショットの“タテ距離”になるが、そのためには「フェアウェイキープが最初のカギ」とマネジメントのイメージを膨らませる。

先週大会をスキップした畑岡にとって、シンガポール戦以来3週間ぶりの実戦。一度日本に帰国し、今大会に向けてショートゲームの強化に取り組んだ。基本は10度に設定しているウェッジのバンスは、ローバンス仕様のクラブに変更。「芝がポアナなので、ライが変わっても上から打ちこんでいけるようにしたい」と少し沈みがちなライから対応するべく、対策を練っている。

まもなく始まるメジャーシーズンに向けて調子を上げる意味でも、重要になってくるディフェンディング大会。「難しいコースでどうやってスコアをまとめようかと考えている。いま取り組んでいることができれば成績につながってくれるかな。成績を残したい気持ちもあるけれど、いまやっていることを試合でもできるようにしたい」。頭をフル回転させながら、米ツアー自身初の大会連覇に挑む。(文・笠井あかり)

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