涙のオーガスタから1年　リベンジに燃える吉田鈴 「去年より簡単に感じる」

＜オーガスタナショナル女子アマチュア（予選）　事前情報◇28日◇チャンピオンズ・リトリートGC（米ジョージア州）◇ 6410ヤード・パー72＞
 
昨年大会では4人出場した日本勢でただひとり予選を通過し、オーガスタ・ナショナルGCをラウンドした吉田鈴（日本ウェルネススポーツ大1年）。その18ホールは「75」で7オーバー・20位に終わり「自分のプレーができなかった」と悔し涙を流した。

今年は2週間前にシンガポールで行われた「アジア・パシフィック女子アマチュア選手権」で28位タイに入って米国に乗り込んできた。開幕前日のきょうは18ホールの練習ラウンドを行い、「去年よりはすごく簡単に感じられている。止められる球だったり、こういう球を練習しておけば大丈夫というのを事前に考えて練習してきたので、それができている」と話す。昨年の反省を生かしてオフは体のパワーアップに取り組み、自信を深めることができている。
 
そして、「今年は優勝争いを目指してきました」とキッパリ。世界のトップアマたちが集結し、日本とは違う雰囲気にも「あまり気にならなくて、緊張もあまりしていない」と、頼もしいコメントが飛び出した。
 
21年、昨年と2度プロテストに挑むもわずかに合格に届かなかった。世界アマチュアランキング5位で迎える今大会は「日本のトーナメントと違った難しさというか、それを経験できることは本当に大きいこと」と切り替え、成長の糧にする考え。「予選通過はもちろんですけど、結果にこだわって明日からプレーしたい」と、メラメラ闘志が燃えている。（文・下村耕平）