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試打の鉄人・シャフト編|フジクラ「SPEEDER NX」シリーズを徹底試打

今野康晴が弾道データをもとに「SPEEDER NX」シリーズを試打検証

今年9月には、新たに『SPEEDER NX BLACK』が発売され、『SPEEDER NX BLUE』『SPEEDER NX GREEN』と併せて3種類となったフジクラ「SPEEDER NX」シリーズを今野康晴が試打検証。それぞれの特長や、合うアマチュアゴルファーはどんなタイプなのか?を解説する。

試打の鉄人 プロフィール|今野康晴
いまのやすはる|1973年生まれ。日本大学3年時の1994年に1年先輩の片山晋呉を破って、『日本アママッチプレー』で優勝を果たした。1996年にプロデビュー。初優勝は99年の『中日クラウンズ』で、ツアー通算7勝を誇る。現在はアマチュア向けのレッスンにも取り組む。

「SPEEDER NX」シリーズの特徴は?

藤倉コンポジットが展開する「SPEEDER(スピーダー)」シリーズは、“より遠くへ、ハジキ、飛ばす”をコンセプトにした弾き系シャフトの代名詞とも呼べる存在だ。その中でも最新の「SPEEDER NX」シリーズは、独自の3Dモーションキャプチャシステム「ENSO」を使って得た膨大なデータを基に設計されており、これまでの弾き系シャフトの概念を覆すブランドとして、女子プロを中心に多くのゴルファーから高い支持を受けている。

シリーズの第1弾として登場した『SPEEDER NX BLUE』は、中調子の剛性で振りやすさを出しながら、藤倉の新技術「VTC(ヴァリアブル トルク コア)」によってシャフト先端と手元のトルクを締める新しい設計を採用。しっかりボールをつかまえながら、高いボールで飛ばせて、しかもタイミングが取りやすいという、いままでになかったタイプのシャフトに仕上がっている。

一方で、シリーズ第2弾の『SPEEDER NX GREEN』は先端剛性を高めることで、より強い弾道が打ちやすいモデルとなっている。手元側のトルクを抑え、中間部とのトルク差を大きくする設計が採用されており、なめらかなフィーリングで一体感のあるシャフト挙動を実現しながら、ダウンスイングにおける逆しなりを抑えることに成功し、ヘッドスピードを効率良くボールスピードに変換してくれることが特徴だ。

そして最新モデルの『SPEEDER NX BLACK』は、スピーダーらしい先中調子の設計を取りながら、中間から先端にかけてのトルクを締めることで、ヘッドが走りながら挙動が安定するという特性を持ったシャフトになっている。過去の先中調子系シャフトにあった“安定感がない”“当たり負ける”といったデメリットを払拭し、“ボールがつかまる”“高く上がる”というメリットだけを強調した既成概念を覆すモデルとして注目を集めている。
部分ごとのトルクを調整することで、剛性だけでは不可能だった新しい設計を可能にした「SPEEDER NX」シリーズだが、ギアに厳しい目を持つ今野はその性能をどう感じ取るのだろうか…?

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