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米ツアー年間王者の技も伝授! 小平智、久常涼らがジュニアと豪華クリスマスラウンド

上段左から小平智、久常涼、仲宗根澄香、木村怜衣。下段左からジュニアの金子愼之介、小川琥太郎、佐藤彩葉、田村萌来美(撮影:ALBA)

25日、千葉県のカメリアヒルズ・カントリークラブで「PALMAX Professional×Junior」が開催。小平智、久常涼、仲宗根澄香、木村怜衣の4人と、日本ジュニアゴルフ協会(JJGA)主催の「PALMAX presents 小平智カップ」で上位入賞し、PALMAXのグリップを使用しているジュニア4人が18ホールの豪華ラウンドを行った。

プロ2人とジュニア2人の組み合わせで、前後半で入れ替えて、それぞれのプロと9ホールずつをともにしたジュニアたち。同イベントが行われるのは昨年に引き続き2度目で、天候にも恵まれ、笑顔の絶えないラウンドとなった。
 
PALMAXを長年愛用している日本ツアー通算7勝、米ツアー1勝を挙げている小平は「僕の名前でジュニアが集まってくれるのはすごくうれしい。こういうイベントがたくさんあったほうがジュニアのためにもなるし、自分たちの刺激にもなる。こういう時期があったな、こういう気持ちを忘れていたな、みたいな」と目を細める。
 
今年9月の「カズー・フランスオープン」でDPワールド(欧州)ツアー初優勝を挙げ、欧州のポイントランキング上位の成績で来年からは米ツアーに参戦する21歳の久常もまた、小平と同じ感想を持つ。「3年前は僕もジュニアでした。ジュニアと回ると刺激がありますよね。がむしゃらにやっていたので懐かしかった。楽しかったですね」と笑顔を見せる。
 
小平は18年4月の米ツアー「RBCヘリテイジ」優勝を足がかりに海を渡った。そんな自身の経験をジュニアに還元したいと考えている。「僕もアメリカに行って、いろんな情報を持って帰ってきて、ジュニアの子たちに新しい情報を届けられるのはうれしいですしね。こういうイベントは長く続けていってもらいたい」。

ラウンド後はプロとジュニア全員での昼食を挟んで、アプローチ練習場でレッスン会も行われた。そこで金子愼之介(日本ウェルネス高3年)が、「左足下がりのアプローチでチャックリしてしまう」と悩みをぶつけると、小平は「ショットと同じように支点を動かすと振り遅れて、下から入ってチャックリやトップしたりする。左足体重を保って、左肩を支点に動かさないように振ると、きれいに入るよ」とアドバイス。すると、ジュニアたちのアプローチの音が変わった。
 
左肩支点で打つモデルは2022-23シーズンの年間王者に輝いたビクトル・ホブラン(ノルウェー)。その前のシーズンはグリーン周りのアプローチのスコアへの貢献度を表す『ストローク・ゲインド・アラウンド・ザ・グリーン』が-0.651でツアー全体191位だったが、アプローチ専門コーチをつけて支点を動かさない打ち方に変えてから、0.060とプラスに転じ、全体86位まで向上。小平はそんなエピソードを交えて、自らのスマホに保存しているホブランのアプローチ動画を見せると、ジュニアたちは「本当だ!」目を輝かせていた。同時に久常まで「ありがとうございます!」と身になったようだ。
 
以下、参加したジュニア4人の声を紹介。
 
■金子愼之介(日本ウェルネス高3年)
「プロと一緒に回れる機会を持てて、本当にありがたいと思っています。プロはアマチュアとは全然違うものを持っているし、パターが上手いなとか、いろいろな発見がありました。何が違うといったらグリーン周り。アプローチでは自分が全然分からなかったことを詳しく教えていただいて、イメージも結構よかったので、きょうの夜から練習して上手くなりたいです」
 
■田村萌来美(もなみ・ルネサンス高1年)
「めちゃめちゃすごい人たちと回れたので、自分もその舞台に立てるように、将来はプロを目指して世界で活躍できるように頑張ります。アプローチでは逆目の打ち方とか、いままで考えてこなかった技術を教えてもらって学びました。次のゴルフに生かせると思います」
 
■小川琥太郎(山田中3年)
「滅多に回れないPGAで活躍しているプロと一緒に回ることができて、それだけですごいんですけど、(練習場で)アプローチまで教えてもらって、いい勉強になりました。特にバンカーの音が衝撃的。バンスを使ってすごい良い音を鳴らしていて、その打ち方をアプローチ練習場で教えてもらいました。あす試合なので、めちゃめちゃイメージがいいです」
 
■佐藤彩葉(いろは・埼玉栄中3年)
「豪華なプロたちと一緒にラウンドできて、とても楽しかった。最後はアプローチ練習で、今まで苦手にしていたスピンをかける打ち方を、教えてもらってできたので良かったなと思います。それを活用して上達できるように頑張ります」
 
これからツアープロへの道も考えているジュニアたちとって、一生の思い出に残るクリスマスプレゼントとなったに違いない。

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