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一歩届かずシード喪失 “スマイリング・シンデレラ”が見せた失意の表情【2023年下半期の1ショット】

来季シード権を獲得できず、うつむく渋野日向子(撮影:Yasuhiro JJ Tanabe)

2023年下半期は、ツアー界でどんな話題があったのか? ALBA Net恒例のライブフォトで閲覧された写真の上位20位を抽出し、それぞれ振り返ってみたい。今回は渋野日向子にとっての23年シーズン最終戦での一枚。

渋野らしい笑顔は影を潜め、うつむきながら悔しげな表情を浮かべている。

これは11月9日から行われた米国女子ツアー「ザ・アニカ・ドリブンbyゲインブリッジatペリカン」最終日の一幕。今季のフルフィールド最終戦でもあった同大会。渋野は、年間ポイントランキング81位と、上位80位までに与えられる来季のフル出場権まであと一歩という状況で「泣いても笑ってもこの試合しかない」と挑んでいた。

初日は「66」をマークし上々の滑り出しとなったが、2日目に「73」と3つスコアを落とし、ギリギリでの予選通過。決勝ラウンドでは3日目に一つ伸ばすも、最終日にスコアを伸ばせず、トータルイーブンパーの61位タイ。無念のシーズン終幕となった。

スイング改造に取り組み、序盤戦は上位に食い込んでいたものの、4月に左手親指を痛めてから段々と調子を落とし、最終的にポイントランキング83位。シード落ちが決定した。

それでも、最終戦を終えた渋野は「こういう経験ができてすごくありがたい。自分を見つける旅をしなきゃいけないし、それがオフの課題になりそうです」と悔しさを噛みしめながら前を向いていた。

例年であれば5月に実施される出場優先順位を見直すリシャッフルまではかなりの試合に出場できる。ポイントを稼げば、もちろん年間を通して戦うことも可能だ。「落ちるところまで落ちた」と打ち明けた渋野が、来季どんなプレーを見せるか。“下剋上”に期待だ。

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