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初イーグルに「最高です!」 勝みなみが“イケイケどんどん”ゴルフで急浮上も…18番では競技委員の不可解

今季初イーグル奪取! 勝みなみが「65」で急浮上。(撮影:ALBA)

<マイヤーLPGAクラシック 3日目◇17日◇ブライズフィールドCC(米ミシガン州)◇6638ヤード・パー72>

勝みなみがこの日のベストスコアをマークし急浮上だ。予選をカットラインギリギリのトータル2アンダー・55位タイとし決勝ラウンドに進んだが、ムービングデーは1イーグル・7バーディ・2ボギーの「65」で回りトータル9アンダー。13位タイまで順位を上げ、最終日に向かう。

全ホールでバーディを狙うと宣言しスタートした勝は、1番でいきなりバーディを奪取。4番のパー5でボギーと振り出しに戻ったが、ここからが圧巻だった。続く5番で4メートルを沈めると、その後もバーディチャンスを作った。迎えた8番パー5。この日は450ヤードと短い設定だった。ティショットをフェアウェイに置くと、171ヤードの2打目で7番アイアンを振り抜き手前8メートルにオン。「フック、スライスでタッチを合わせていこうと思った」と放ったイーグルパットは複雑なラインを進みカップインした。

「最高です!」と振り返る今季はじめてのイーグル。ここで勢いを加速させると、折り返した直後の10番、11番、12番でもぴったりとピンにつけて3連続バーディを奪取した。222ヤードの13番パー3はボギーとしたが、続く14番でも取り返し、16番でも2メートルにつけ、またまたバーディ。「完璧なゴルフでした」と、ここまでのうっぷんを晴らすかのような快進撃を見せた。

だが、最終ホールでは“トラブル”も。前の組と間隔が空いていたため、プレー時間の計測が入った。二人一組の3打目はともに同じような距離。「私の方が(グリーンに)近かった」という勝だが、同伴プレーヤーの準備ができていなかったため、結局先に打つことになった。

しかし、同伴プレーヤーの準備を“待った”ぶんまで計測時間にカウントされた。結果、勝には持ち時間を“7秒オーバー”という裁定がホールアウト後に下されたが、なんとか事情を説明し事なきを得た。「腑に落ちないし、気分は良くない」としながらも、リーダーボードを駆け上がった一日には満足。

「イケイケどんどんでした」と攻める姿勢を崩さずに最後までプレー。くだんの18番3打目は寄らず、バーディ奪取に失敗し「悔しい」と心残りだが、宣言通りに攻め抜いた結果は自信にもなった。「ティショットもフェアウェイに行っているし、パットも入っていけばいくほどラインも見えてくる」とすべてがいい方向に向かっている。

「いいポジションを見つけて、バーディを狙っていけたらいいなと思います」。首位とは6打差ながら、完全に勢いには乗った。最終日には、この自信を確信に変える攻撃姿勢を誓う。7位タイに入った3月末の「DIOインプラントLAオープン」を越えるベストフィニッシュへとひた走る。(文・高桑均)

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