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アラバマ州で「千葉」の話も 西郷真央が同組選手のプレーも刺激に2位をキープ

西郷真央はパターが一筋ずれてしまったが「66」で2位タイをキープ(撮影:Yasuhiro JJ Tanabe)

<Qシリーズ(米国女子ツアー最終予選会) 5日目◇4日◇マグノリア・グローブGC(米アラバマ州)◇クロッシングズC=6664ヤード・パー72、フォールズC=6643ヤード・パー71>

6つのバーディに加え、ボギーはなし。クロッシングズCで「66」を記録した西郷真央が、トータル18アンダーで2位タイの位置をキープした。ただ、すべてが順調だったかというと、そうではない。

「前半は全ホールバーディチャンスでした」。本人もこう振り返るほど、序盤からショットのキレ味はバツグンだった。ただ前日と同様、パットが一筋ずれるという時間が続く。それでも、「きょうは最終組だし、少し(ボールが)跳ねたり、自分のミスではない部分もあった。少しフラストレーションもたまったけど、気持ちを切り替えながらプレーできました」と、淡々とホールを進めていった。

その間は、ボギーが来そうな雰囲気もなし。「取りこぼした後のショットも、悪いのはなかったし、毎回集中しながらできていたと思います」。すると、こちらも前日と同じように後半に入りポンポンとバーディが来るように。最後のパー4で2打目を1.5メートルにつけ、それを決めるなど、バックナインで4つ伸ばして一日を終えた。

米国ツアー出場権をかけた予選会は初出場だが、ここ2年間はメジャーにも積極的に出場するなど、海外経験を積んできた。「まだまだではありますけど、ちょっとずつこの雰囲気にも慣れてきました。自分の中で浮いてる感じはなくなってきたかなと思います」と、違和感も少なくなってきている。「組全体の雰囲気がボギーを打つようなプレーではなかった。お互いにいいショットを打って、いいパットを打つのがずっと続いた」。ここまで来ると、トップ通過を争う選手が相手になるだけに、ラウンドは刺激に満ちている。

「64」で首位を守ったロビン・チェ(オーストラリア)、8位タイで終えたジャン・ヒョジュン(韓国)と回る道中では、英単語を駆使しながら話すシーンも。「どこに住んでるのって聞かれて、千葉って。分からないと思うので、『東京の近くだよ』ってお話もして。雰囲気よく回れていたと思います」。緊張で張り詰めることもなく、米国らしいゆったりとした時間もいい形で味わっている。

2日前に降った雨の影響は、まだコースに残っており、この日もプリファードライが適用されたほど。ただ「それもあって大きなミスなく回ることができたのかなと思う」と、メリットを十分に生かしている。「トータルで見たらすごくいいプレーはできてると思う。また明日しっかり修正すべきところを修正したいですね」と、残り2日間を見据える。(文・間宮輝憲)

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