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「ここからすべてが始まった」 ブルックス・ケプカと”宮崎”の関係性

5年ぶりに宮崎に帰ってきたブルックス・ケプカ(撮影:米山聡明)

<ダンロップフェニックス 事前情報◇15日◇フェニックスカントリークラブ(宮崎県)◇7042ヤード・パー71>

メジャーハンターの異名をもつビッグネームが、5年ぶりに宮崎に帰ってきた。ブルックス・ケプカ(米国)が18年大会以来、日本ツアー「ダンロップフェニックス」に出場する。

初出場は2016年。米ツアー通算1勝で、世界ランキング21位だった当時26歳のケプカは、トーナメント記録のトータル21アンダーを叩き出して優勝を飾った。日本のトロフィーを手に米国に戻ると、17年「全米オープン」でメジャー初制覇。それ以降、19年までにメジャー3勝を飾り、”メジャーハンター”の異名がつけられた。

「この大会は自分にとって特別な試合。2016年に優勝できたことが、17~19年の3年間でメジャーを4度勝てたことにつながったし、勝つことによって自信を持てた」と、躍進の“きっかけ”になったとも感じている。

そして今年の「全米プロゴルフ選手権」で大会3勝目、メジャー5勝目を飾って“凱旋”した。「今年また優勝ができれば、何年か、また自信につながるだろう」。主戦場のLIVゴルフも最終戦を終えて、オフの期間に迎えるこの一戦。来年に向けての弾みを、また宮崎からつけていきたいと考えている。

そして、2021年11月にダンロップと用具契約を結び大きな話題を呼んだが、それ以降としては、今大会初出場。いわば“ホストプロ”でもある。16年にナイキがクラブ撤退して以降、しばらくは契約フリーだったが、この大会での優勝が『スリクソン』を使う契機のひとつにもなった。

「そう考えると、もともとスリクソンを使うとなったのは、ここがきっかけ。いい関係性を持ちながら、いろいろテストをしながら、ボール、アイアン、ウェッジもすべてが自分に合っていて、良いモノだと思う。ここからすべてが始まった」と口にした。

予選ラウンドは松山英樹、今年の全米オープン覇者のウィンダム・クラーク(米国)との組み合わせになった。「もちろん素晴らしい選手であることは言うまでもないけれど、お互いの良いところを出し合って、いい影響を得られたらいいね」と、集まる大勢のギャラリーに最高のプレーを見せていきたいところ。「本当に恋しかったよ」という宮崎牛からのパワーも得ながら、大会3勝目をつかみ取りたい。(文・笠井あかり)

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